2011年3月28日のマーケット予想

株:NYダウ続伸
25日の米株式市場は、同日発表された米第4四半期GDP確報値が前期比+3.1%と、速報値から上方修正されたこと、ソフトウエア大手のオラクルが前日引け後に発表した決算が好調だったことなどから、ハイテク関連株などを中心に買いが入り、続伸して引けた。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比50.03ドル高の12,220.59ドルで引けた。
本日の東京市場では、欧米株式市場は上昇しているものの、前週末のシカゴ日経平均先物は9,400円と前週末の日経平均株価を下回っていることが、マイナス材料となりそうだ。市場の予想レンジとしては9,350円−9,600円となっている。

為替:ドルが上昇
25日の外国為替市場では、ポルトガルの首相が退陣を表明するなど、同国の財政問題に対する懸念が強まり、ユーロが下落する一方、米国の経済指標が好調だったことから、ドルは幅広い通貨に対して買われる展開となり、NY終値ベースで、ドル円は81円台半ば、ユーロドルは1.40ドル台後半となっている。
本日は、注目される経済指標の発表がないことに加えて、市場では今週末の雇用統計に注目が集まっており、動きづらいとの声がある。本日のドル円の市場の予想レンジとしては80.80−81.80円となっている。

商品:NY原油続落
25日のNY原油先物取引は、緊迫の続く中東・アフリカ情勢などを背景に買いが進み、上昇する場面もあったものの、為替市場でユーロがドルに対して下落したこと、欧州圏の信用不安の再燃を受けて、世界経済の先行き不透明感が高まったことなどから、利食い売りが優勢となり、続落して引けた。中心限月の5月限の終値は、前日比0.20ドル安の1バレル106.40ドルで引けた。
NY金先物取引では、米経済指標が堅調だったことから、米国の景気に対する楽観的な見方が広がったこと、為替市場でユーロがドルに対して下落したことなどを背景に、売り圧力が強まり、続落して引けた。中心限月の4月限の終値は、前営業日比8.70ドル安の1オンス1,426.20ドルで引けた。      

                                                                                          

震災後の円最高値更新と協調介入(宿輪先生の通貨のすべて)

ドル円最高値更新 画像のクリックで拡大表示  3月11日に発生した東日本大震災の被害が広がり、原子力発電所の問題がクローズアップされている。一般的に地震は通貨にとって売り要因である。だが今回は、ドル円為替レートで円高が進み、3月17日の早朝に1ドル=76円25銭をつけ、史上最高値を更新した。  今回の円高の主因は、日本の投資家による「外貨建て資産の売却」ではないかと言われていた。投資家の行動を考えた場合、株式など自国の資産が売られて手持ちの金融資産が目減りした場合に、海外の資産を売却してその穴埋めをすることがある。そのため株価が下がれば下がるほど円高に進む、というわけだ。実際、図2のように日本の株価の下げが円の為替レートの上昇を先導したようにも見える。

中小企業を襲う「デリバティブ倒産」の悪夢(超円高 16年ぶり記録更新)

 東日本大震災後、1ドル=76円25銭の最高値まで進んだ超円高が波紋を広げている。震災と計画停電の打撃に加え、中小企業を直撃したのが、「為替デリバティブ(金融派生商品)」の損失だ。 「こんなに損失が膨らむとは思ってもいなかった」  横浜市にある自動車関連の中小企業の社長は乾いた声でこう語った。地震による直接の被害は免れたが、取引先には死傷者も出ており、業績への悪影響は避けられない。そんな矢先、追い討ちをかけたのが過去に契約した為替デリバティブの損失拡大だった。  この会社の年間売上高は約16億円、純利益は約1億5000万円だが、為替デリバティブによる損失が5000万円規模の減益要因になっている。

日経平均前場終値9529.14円

日経平均後場9536.76円で取引スタート。
日経平均前場ギャップアップでスタート。その後は9507.02円まで値を落とす。

今日は金曜日ということもあり後場は特に利益確定売り、損失確定売りが出やすくなり短時間で値が上下動きやすくなるので注意が必要。


前場値動きの強い銘柄
4819 デジタルガレージ
4751 サイバーエージェント
9793 ダイセキ
3632 グリー
6976 太陽誘電
4825 ウェザーニューズ
3116 トヨタ紡織
5423 東京製鐵
7259 アイシン精機
9697 カプコン

前場ストップ高つけた銘柄
1919 エス・バイ・エル
9621 建設技術研究所
5921 川岸工業
3753 フライトシステムコンサルティング
9514 ファーストエスコ
1408 サムシングホールディングス
4657 環境管理センター
6636 シスウェーブ

前場ストップ安つけた銘柄
4798 エル・シー・エーホールディングス
4571 ナノキャリア
5721 エスサイエンス
8836 RISE


2011年3月25日のマーケット予想

株:NYダウ続伸
24日の米株式市場は、同日発表された米2月耐久財受注が前月比-0.9%となり、市場予想を下回ったものの、半導体大手マイクロン・テクノロジーが前日引け後に発表した決算が市場予想を上回ったことから、今後の決算発表に対する楽観的な見方が広がり、半導体セクターを中心に買いが入り、続伸して引けた。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比84.54ドル高の12,170.56ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が反発しており、株式市場にとってプラス材料となりそうだ。ただ、引き続き原発事故を受けた放射性物質の問題の動向などには注意する必要がある。シカゴ日経平均先物は9,530円となっており、市場の予想レンジとしては9,400円−9,600円となっている。
 
為替:ユーロが上昇
24日の外国為替市場では、NY金が一時史上最高値を更新するなど、商品市場が急騰したことを受けて、ユーロがドルなどに対して上昇する展開となり、一時ユーロドルは1.42ドル近辺まで上昇した。しかし、その後は、ポルトガルおよびスペイン金融機関の格下げを受けて、上値が重くなり、NY終値ベースで、ドル円は81円近辺、ユーロドルは1.41ドル台後半となっている。
本日は、独3月IFO景況指数(予想:110.5)、米第4四半期GDP確報値(予想:+3.0%)などの経済指標の発表に加えて、24日から開催されている欧州首脳会議の動向にも注目が集まっている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては80.00−81.50円となっている。
 
商品:NY原油反落
24日のNY原油先物取引は、緊迫の続く中東・アフリカ情勢などを背景に買いが進み、一時106.69ドルまで値を伸ばしたものの、その後は、米経済指標が軟調だったことなどから、利食い売りが優勢となり、4日ぶりに反落して引けた。中心限月の5月限の終値は、前日比0.15ドル安の1バレル106.60ドルで引けた。
NY金先物取引では、多国籍軍の攻撃が続くリビアをはじめ、シリアでも治安部隊が反政府デモを弾圧するなど、中東・アフリカ情勢の緊迫が続いていることに加えて、ポルトガルで首相が辞任するなど、政情不安が広がったことなどから、安全資産としての金を買う動きが強まり、一時1,448.60ドルと過去最高値を更新した。しかし、その後は、利益確定の売りに押され、反落して引けた。中心限月の4月限の終値は、前営業日比3.10ドル安の1オンス1,434.90ドルで引けた。      

                                                                                          

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