利上げをにらみ始めた欧州中央銀行(宿輪先生の通貨のすべて)

ユーロ安が支えるドイツの好景気  ギリシャ危機を契機として「欧州ソブリン問題」が発生。EU(欧州連合)やECB(欧州中央銀行)はその対応に注力している。  一方、ドイツは景気が良い。2010年のGDP(国民総生産)は3.5%という高成長を遂げている。また米国(ニューヨーク・ダウ)・日本(日経225)・ドイツ(DAX)の株式市場における2010年1月からの上昇率を比べた場合、下図のようにドイツが一番である。  牽引役としてのドイツの力を評価して、EUの欧州委員会はユーロ圏全体の2011年度の経済成長率の予想を1.5%から1.6%に上方修正した。  ドイツ経済が好調なのは、欧州ソブリン問題の影響で、ユーロの為替レートが低めになっていることが原因の1つである。

日経平均前場終値10347.34円

日経平均後場10330.51円で取引スタート。
日経平均前場ギャップダウンでスタート。その後は10378.55円まで上昇。

今日は金曜日ということもあり後場は特に利益確定売り、損失確定売りが出やすくなり短時間で値が上下動きやすくなるので注意が必要。

前場値動きの強い銘柄
6665 エルピーダメモリ
6728 アルバック
3092 スタートトゥデイ
3843 フリービット
4813 ACCESS
7717 ブイテクノロジー

前場ストップ高つけた銘柄
3248 アールエイジ
3753 フライトシステムコンサルティング
4838 スペースシャワーネットワーク

前場ストップ安つけた銘柄
4798 エル・シー・エーホールディングス
6669 シーシーエス
8836 RISE


日経平均始値10296.64円

外国人売買動向
買い 13100000株
売り 20800000株
差引き 7700000株売り越し

NYダウ 11,984.61 -228.48
ナスダック 2,701.02 -50.70
NY原油102.70 -1.68

日経平均先物前日比マイナス110円の10280円で取引スタート。
前日のニューヨークダウ平均は続落。

今日は金曜日ということもあり利益確定売り、損失確定売りが出やすくなり、短時間で値が上下動きやすくなるので注意が必要。


デイトレード値動き注目銘柄
7606 ユナイテッドアローズ
4819 デジタルガレージ
9382 バンテック
4185 JSR
8750 第一生命
9984 ソフトバンク
9697 カプコン
3632 グリー
3092 スタートトゥデイ
2432 ディーエヌエー


2011年3月11日のマーケット予想

株:NYダウ急落
10日の米株式市場は、格付け会社ムーディーズがスペインの信用格付けを1段階引き下げ、さらなる格下げの可能性を示唆したことを受けて、欧州圏の信用不安が再燃し、欧州株式市場が下落していたことに加えて、同日発表された週間新規失業保険申請件数が39.7万件、1月の貿易収支が-463.4億ドルと市場予想より悪い内容だったことなどが嫌気され、急落する展開となり、NYダウは1ヵ月半ぶりに12,000ドル台の大台を割り込んで引けた。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比228.48ドル安の11,984.61ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が大幅安となっており、株式市場にとってマイナス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物は10,345円となっており、市場の予想レンジとしては10,250円−10,400円となっている。
 
為替:ユーロが下落
10日の外国為替市場では、格付け会社ムーディーズがスペインの信用格付けを1段階引き下げたことを受けて、ユーロ圏の信用不安が再燃し、ユーロがドルなどに対して下落する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は82円台後半、ユーロドルは1.38ドル近辺となっている。
本日は、ユーロ圏首脳会議が開催される予定となっており、欧州圏の信用不安に焦点があたる中で、その動向に注目が集まっている。経済指標の発表では、米2月小売売上高(予想:前月比+1.0%)、3月ミシガン大消費者信頼感指数(予想:76.5)などの予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては82.50−83.50円となっている。

商品:NY金反落
10日のNY原油先物取引は、為替市場でドル高・ユーロ安が進行したこと、中国の貿易収支が赤字となったことや、米国の経済指標が低調な内容だったことが嫌気され、一時100.62ドルを付けた。しかし、午後に入り、世界最大の産油国サウジアラビアで警察がデモ隊に発砲したとの報道が伝えられると、急速に下げ幅を縮める展開となり、中心限月の4月限の終値は、前日比1.68ドル安の1バレル102.70ドルで引けた。
NY金先物取引では、原油価格の急落に連れて、一時1,403.00ドルまで値を下げた。その後は、サウジアラビアでデモ隊に対して警察部隊が発砲したとの報道をきっかけに、下げ幅を縮小したものの、中心限月の4月限の終値は、前営業日比17.10ドル安の1オンス1,412.50ドルで引けた。      

                                                                                          

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