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食欲の秋~北海道グルメ紀行③ 鴨とそばつゆの絶妙コラボ

  先週末の北海道は、最高気温が15度前後と、この時期としては比較的暖かく、旅行に出発する前、何を着ていくのか悩んだのがうそのように、ジャケット1枚を羽織るくらいで快適に過ごせました。
  2日目は、お世話になった人と会うため、旭川に向かいますが、その前に私には、ぜひともやっておきたい(食べておきたい)ミッションがありました。「そば」です。
  北海道は日本一のそば産地で、道北寄りの幌加内、旭川近郊の江丹別、帯広に近い新得といったところが、全国的に知られています。毎年、お盆を過ぎる頃には新そばが広く出回り、秋には各地でそば祭りが開催されるので、そば好きの私としては、楽しみな季節です。
  初日は塩ホルモンと味噌ラーメンと、ダイエットでこの半年ほどですっかり少食になってしまった私にとっては、かなりのヘビー・デューティーで、やや胃がもたれていたのですが、そばはぜひ食べておきたいし、疲れたい胃に、そばというのは、それほど重くなく、ちょうどいい選択でした。今回の旅行は本当にやることなすことがことごとく、うまく行き、ストレスのない旅でした。




  ホテルのチェックアウト時間が午前10時で、お目当ての札幌駅南口近くにあるそば店「そば徳」の開店時間は午前11時。ちょうどいい時間があるので、札幌市中心部を散策しました。
  秋の北海道は、きりっと冷えた空気に覆われ、寒さの中に凛としたものがあり、心に響くものがあるのですが、やや今年は全国的に気温が高い影響もあってか、力不足でした。れでも、街路樹のイチョウがまぶしい黄色を放ち、大通公園の木々が鮮やかに紅葉し、秋が深まっていることを実感させられます。




  札幌と大通を結ぶ、地下道が完成し、初めて通ってみました。上を走る札幌駅前通りの道幅に合わせているのでしょう。非常に広々としていて、こんな大きな地下道を造る必要があるのか? という疑問がないでもなかったですが、冬場、11月下旬から4月初旬まで歩道が雪に覆われ、外出しづらくなる期間は、札幌駅からススキノまで、地下道一本でつながることで、とても便利になったことでしょう。
  札幌駅周辺のサラリーマンが、ススキノへ足を伸ばし、飲みに行く機会が増える効果もあるかもしれませんね。


  キャリーバッグをごろごろ引っ張りながら、公園や地下街のベンチ、書店で暇をつぶしつつし、いい頃合いを見計らって、そば徳へ。
  店内には、かつおだしの香りがほんのりと漂い、常連さんでしょうか? すでに2、3人のお客さんが店内にいて、新聞を読みながら、土曜日午前のリラックスした時間に浸っていました。
  このお店でぜひ食べたいのが「鴨せいろ」(950円)です。私は、そばの本場、東京をはじめ、全国各地でかなりそばを食べていますが、鴨せいろで、そば徳よりおいしいお店を知りません。1店だけ、「鶏肉せいろ」でおいしい店を知っていますが、鴨せいろでは断トツにおいしいです。
  これだけおいしいのに、あまり知られていないのは、残念ですが、まあ、「私だけが知っている秘密」めいた、面白さもあり、誰も紹介しないので、こっそりとひっそりと今回、記録しておくことにします。


  そば徳の鴨せいろは、鴨汁がアツアツの状態で出てきます。つめたいそばを汁につけると、だんだん温度が下がり、ぬるくなってしまうので、熱めにして味わってほしいというお店の配慮です。うれしいではないですか。
  そばを汁に漬ける前に、ぜひ鴨汁だけを味わいたいですね。もちろん「そばつゆ」の役割を果たすので、塩辛く味付けがされているのですが、この鴨汁を一口すすると、思わず表情が緩みます。
  全体に丸い味なんですよね。ちょっとしょっぱいそばつゆに、鴨の脂の甘さとジューシーな肉汁が加わることで、まろやかになり、味に奥行きがでます。なぜ鶏でなく、鴨を使うのかというのがよく分かります。鶏の脂だと、ややそっけないんですよね。鴨はそれ自体、いい出汁が出るので、そばつゆが全く違うものに変身します。ちょっと焦がした長ネギも、とてもいい組み合わせです。
  東京にも江戸前の各店自慢の鴨せいろがたくさんあるのですが、そば徳ほど、心揺さぶられる味を私は知りません。とても、シンプルだと思うのですが、引き付ける味なのです。
  北海道はどこでもそうですが、そば自体はおいしいんだけれども、つゆがちょっとね、というお店が多く、やはり江戸前の伝統の味、職人の技が光る、東京のそば店と比べると、物足りなく感じることもあるのですが、そば徳の鴨せいろに関しては、別格だと思います。
  最後は、そば湯できっちりと〆て、幸せな気分で、店を出ました。朝方、小雨が降っていて、天気が気になったのですが、秋らしい抜けるような青空が広がりました。北海道に来てよかったなと、あらためてしみじみと実感しつつ、レンタカーで旭川方面に向かいました。(続く)

食欲の秋~北海道グルメ紀行② 味が七変化する味噌ラーメン

  初日、ススキノの狸小路商店街にある、旭川ホルモンの有名店「炭や」で、塩ホルモンを堪能し、翌日早朝から仕事がある友人と別れた後、私はホテルに戻ろうかとも思ったのですが、酒も入っていい気分で道すがら、大好きなラーメン店を見つけてしまい、「〆(しめ)」の味噌ラーメンを食べることにしました。
  炭やと同じ狸小路商店街の「喜来登(きらいと)」というお店です。実は、今回の北海道滞在中、いずれかのタイミングで昼食として訪れることを予定していたのですが、たまたま、「目と目が合った」ので、酒の勢いもあって、そのまま直行することにしました。ここで、味噌ラーメンを食べておけば、後日、別の食べ物を楽しめるという、計算もありました。


  喜来登は以前は、商店街の別の場所にあり、2年前に札幌を訪れた時も、そこにあったのですが、今回、場所が変わっており、それが目を引いたことも、「早速食べないと」という気持ちになった理由です。
  実は正確には覚えていないのですが、炭やを出たのが午後10時半過ぎ。どうしようか、逡巡する時間があり、おそらく、店を訪れたのは11時前だったと思います。「食べログ」を見ると、ラストオーダーが午後10時半ということなので、すでに営業時間を過ぎていたはずなのですが、快く店内に入れてもらいました。金曜日ということもあるんでしょうけれども。
  ただ、この店の接客の気持ちよさは特筆すべきものがあります。非常に丁寧だし、「おいしいラーメンを食べてほしい」「短い間でも楽しいひと時を過ごしてほしい」という心遣いが伝わってきます。
  北海道の人は、ややぶっきらぼうなところがあって、かつては観光地でありながら、「客商売が苦手」という評価もありましたが、この喜来登に関しては、昔から気持ちのいいお店でした。私がずっとこのお店をひいきにしてきた、大きな理由の一つです。


  ここで是非食べたいのは、味噌ラーメン(700円)です。メニュー自体、味噌、醤油、塩(各700円)の3種類のラーメンと、大盛り(100円増し)、ライス(100円)だけと、非常にシンブルなのですが、私は味噌ラーメンしか食べたことがありません。
  この味噌ラーメンは、食べ進めていくうちに、だんだん味が変わってくる、店主の思い、工夫が伝わってくる一品です。最初はあっさりした味なのですが、徐々に味に深みとコクが増していきます。その味の変化が楽しくて、はしが止まらなくなり、あっという間に間食してしまうんですよね。
  私は醤油ラーメン好きですが、味噌についても一時期、はまったことがあり、東京でも札幌でもいろいろと食べ歩いたことがありますが、このタイプの味は探せばあるのでしょうけれども、ほかに知りませんし、珍しいと思います。ほとんどのお店は最初から最後まで同じ味です。
  トッピングも、もやしが好きなのですが、特に味噌との相性は最高ですね。この点でも、期待通りの味噌ラーメンです。味噌ラーメンにはチャーシューよりもひき肉が合うような気がするのですが、喜来登はひき肉も入っています。すべてがばっちり、はまっています。
  東京は若い店主が、夢と野望を抱いて、新しいラーメン店が次々と開店し、味も洗練されていて、非常にレベルが高いですが、変わらないベーシックな味もいいですよね。札幌のラーメン店を知り尽くしているわけではありませんが、皆さんそれぞれ好みもあると思いますので、「ここは」という一店をと出会えれば、幸せだと思います。喜来登は私にとって、幸福になれる店です。
  こうして、楽しい気分で、北海道旅行の初日は終了しました。(続く)

食欲の秋~北海道グルメ② 味が七変化する味噌ラーメン

  初日、ススキノの狸小路商店街にある、旭川ホルモンの有名店「炭や」で、塩ホルモンを堪能し、翌日早朝から仕事がある友人と別れた後、私はホテルに戻ろうかとも思ったのですが、酒も入っていい気分で道すがら、大好きなラーメン店を見つけてしまい、「〆(しめ)」の味噌ラーメンを食べることにしました。
  炭やと同じ狸小路商店街の「喜来登(きらいと)」というお店です。実は、今回の北海道滞在中、いずれかのタイミングで昼食として訪れることを予定していたのですが、たまたま、「目と目が合った」ので、酒の勢いもあって、そのまま直行することにしました。ここで、味噌ラーメンを食べておけば、後日、別の食べ物を楽しめるという、計算もありました。


  喜来登は以前は、商店街の別の場所にあり、2年前に札幌を訪れた時も、そこにあったのですが、今回、場所が変わっており、それが目を引いたことも、「早速食べないと」という気持ちになった理由です。
  実は正確には覚えていないのですが、炭やを出たのが午後10時半過ぎ。どうしようか、逡巡する時間があり、おそらく、店を訪れたのは11時前だったと思います。「食べログ」を見ると、ラストオーダーが午後10時半ということなので、すでに営業時間を過ぎていたはずなのですが、快く店内に入れてもらいました。金曜日ということもあるんでしょうけれども。
  ただ、この店の接客の気持ちよさは特筆すべきものがあります。非常に丁寧だし、「おいしいラーメンを食べてほしい」「短い間でも楽しいひと時を過ごしてほしい」という心遣いが伝わってきます。
  北海道の人は、ややぶっきらぼうなところがあって、かつては観光地でありながら、「客商売が苦手」という評価もありましたが、この喜来登に関しては、昔から気持ちのいいお店でした。私がずっとこのお店をひいきにしてきた、大きな理由の一つです。


  ここで是非食べたいのは、味噌ラーメン(700円)です。メニュー自体、味噌、醤油、塩(各700円)の3種類のラーメンと、大盛り(100円増し)、ライス(100円)だけと、非常にシンブルなのですが、私は味噌ラーメンしか食べたことがありません。
  この味噌ラーメンは、食べ進めていくうちに、だんだん味が変わってくる、店主の思い、工夫が伝わってくる一品です。最初はあっさりした味なのですが、徐々に味に深みとコクが増していきます。その味の変化が楽しくて、はしが止まらなくなり、あっという間に間食してしまうんですよね。
  私は醤油ラーメン好きですが、味噌についても一時期、はまったことがあり、東京でも札幌でもいろいろと食べ歩いたことがありますが、このタイプの味は探せばあるのでしょうけれども、ほかに知りませんし、珍しいと思います。ほとんどのお店は最初から最後まで同じ味です。
  トッピングも、もやしが好きなのですが、特に味噌との相性は最高ですね。この点でも、期待通りの味噌ラーメンです。味噌ラーメンにはチャーシューよりもひき肉が合うような気がするのですが、喜来登はひき肉も入っています。すべてがばっちり、はまっています。
  東京は若い店主が、夢と野望を抱いて、新しいラーメン店が次々と開店し、味も洗練されていて、非常にレベルが高いですが、変わらないベーシックな味もいいですよね。札幌のラーメン店を知り尽くしているわけではありませんが、皆さんそれぞれ好みもあると思いますので、「ここは」という一店をと出会えれば、幸せだと思います。喜来登は私にとって、幸福になれる店です。
  こうして、楽しい気分で、北海道旅行の初日は終了しました。(続く)

食欲の秋~北海道グルメ紀行① 塩ホルモン

  北海道旅行から戻って一段落したので、先日予告した通り、今回の旅で訪れた、グルメスポットを紹介したいと思います。いつもはラーメン店の訪問記を書いていますが、おいしいと思う店をご紹介するとともに、後々のために記録として残しておきたいという動機からです。
  心の底から楽しいと思える旅行だったのですが、少し気がかりだったのは、リーマン・ショック後の不景気に加えて、東日本大震災で外国人観光客が日本を敬遠したり、自粛ムードなどもあって、全体的に活気が失われていたことです。おそらく、日本の多くの地方が同じような状況でしょう。
  今回、北海道のグルメ紀行として紹介するのは、少しでも多くの人に関心を持ってもらい、それが地域の活性化につながれば、いいなと思ったからです。勝ち組トレーダーの方も多いでしょうから、ぜひ利益の有効活用の一つとして、北海道をはじめ、日本各地を訪れ、おいしいものを食べ、素晴らしい景色を楽しみ、心身ともにリフレッシュすることもご一考いただければと思います。




  さて、初日は札幌に住む、大阪から移住した友人と7年ぶりに再会することになり、ススキノで一杯やろうということになりました。私の希望で選んだのが、旭川名物の塩ホルモンの店「炭や」です。
  なぜ札幌なのに、しかも札幌の次に旭川をおとずれるのに、ここで旭川名物を選ぶのかということについては、後々ご説明したいと思います。札幌を訪れた観光客がまず頭に浮かぶのは、ジンギスカンとかカニとか、海鮮丼とか、寿司といったところでしょうか? あとは札幌ラーメンとか。
  おそらく、北海道旅行をされる方は、札幌以外にも函館とか、小樽とか、釧路とか、稚内とか、ほかの地域も訪れるケースがほとんどだと思います。海産物は札幌もおいしい店はたくさんありますが、あえて札幌で食べなくても、ほかで食べるチャンスは多いと思います。
  だからあえて札幌で海鮮という選択肢を取るよりも、肉系を選ぶのもいいのではないでしょうか? ジンギスカンはあまりにも定番なので、ちょっと目線を変えて、塩ホルモンというのも面白いと思います。
  ただ、今回に関しては、私がしばらく塩ホルモンを食べていないから、とにかく食べたいというのも塩ホルモンにした一つの理由です。


  ススキノ交差点で友人と待ち合わせ、炭やに向かいました。炭やのホームページによると、旭川が本店、札幌市内に3店あり、なんと埼玉の大宮にも支店があるそうで、灯台下暗し。全然知りませんでした。いとこが大宮にいるので、知っていたら、彼をさそって訪れていたと思いますが・・・。ちなみに盛岡にもフランチャイズ店があるようです。
  でも、北海道で食べるのがやはり一番。札幌中心部にある炭やの支店は、狸小路商店街の西の方にあります。




  事前にネットで検索でもすればよかったのですが、下調べは何もせず、直行したのですが、店は、私が知っている場所にあり、古民家風のたたずまいも変わっていませんでした。




  北海道の料理は、海鮮系なんかとくにそうなんですが、素材があまりにも新鮮でおいしすぎるので、あまり手を加えないのが特徴です。逆に料理すると逆にまずくなってしまう。シンプルかつ豪快なんです。塩ホルモンも、塩とコショウまたはガーリックパウダーをつけて、簡素な味付けで食します。
  素材がいいものは、それだけで十分なんですよね。上ホルモン、サガリ、トントロ、ナンコツといった定番ものを頼みました。あとちょっと面白いところはヒゾウですかね。
  基本的には豚モツなのですが、牛のカルビやレバー、ラム肉、鶏なんかもありますし、焼き肉店同様、キムチ、ナムル、テールスープ、クッパなどなどといった、定番のサイドメニューの面々もばっちりそろっています。
  東京の新橋あたりのホルモン店だと、最近、脂付きのホルモンなんかをよく目にしますし、健康を気にしつつ、結構やみつきになってしまうのですが、炭やのホルモンはほとんど脂が付いておらず、ヘルシーです。純粋にホルモンの食感を楽しめます。
  下味におそらく、ごま油なんかをほんの少しつけているのでしょうか、それが香ばしさと味に深みを加えています。ビールによく合い、脂付きホルモンと違って、胃もたれしないですね。
  友人と6時前に入店し、ホルモンの追加注文や、ビールからワイン、焼酎へと移行しつつ、酒を酌み交わし、なんと5時間近く滞在。それでも、上ホルモン一皿420円という安さもあって、一人5000円程度の支払いで済みました。東京だと1万円近くいくでしょうね。
  友人との話はつきなかったのですが、翌日仕事があるということで、これにて散会。私は友人で別れた後、締めでラーメンを食べに行きました。(続く)

北海道、最終日!



  本日で北海道旅行は最終日。久々に遠出をして疲れたし、この半年、ダイエットを続けていたのが、肉やら魚介類やら、ラーメンやら、サッポロビールやら、突然、豹変してたくさん食べたので、胃袋が相当痛めつけられましたが、会いたい人に会え、食べたいものを食べ、十分満喫しました。
  まだまだ行きたいところ、食べたいものはたくさんあるのですが、いったんこれにて、お開きにしたいと思います。
  世界経済がこういう状況になって、みんな萎縮してしまい、お金を使おうという気にはなれないかもしれませんが、「金は天下の回りもの」です。お金は使ってこそ価値があります。
  トレードでお金をためこむことも大事ですが、どうやって有効活用するかも大切です。ぱっと稼いで(最近は難しいですが)、ぱっと使って、時には、気晴らしや命の洗濯をするのもいいのではないでしょうか?
  日本にはまだまだたくさんの素晴らしい自然があり、そこで賢明に生きている人がいて、多様で魅力的な食文化があります。今、長引く景気後退、金融恐慌で、地方はどこも厳しい状況です。ちょっとでいいから、トレードで稼いだお金をおすそわけしてもいいのではないでしょうか。
  人間持ちつ持たれつだと思うし、もらうことばかりでなく、与えることも考えるべきでしょう。それが逆に運気を高め、次への活力となるのではないかなと信じています。