株:NYダウ反落
28日の米株式市場は、ドイツで、欧州金融安定化基金(EFSF)の拡充法案の議会採決を29日に控えて警戒感が強まったことや、ここ数日相場が急上昇した反動から、利食い売りが優勢となり、反落して引けた。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比179.79ドル安の11,010.90ドルで引けた。
本日の東京市場では、欧米株式市場が下落しており、株式市場にとってマイナス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が8,560円となっており、市場の予想レンジとしては8,500円−8,650円となっている。
為替:ユーロが下落
28日の外国為替市場では、ドイツでEFSFの拡充法案の議会採決を控える中で、ユーロの買い持ち高を圧縮する動きが強まり、ユーロが下落する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は76円台半ば、ユーロドルは1.35ドル台前半となっている。
本日は、前日のフィンランドに続いて、ドイツでEFSFの機能拡充に対する議会採決が予定されている。経済指標の発表では、米週間新規失業保険申請件数(予想:42.0万件)、米第2四半期GDP確報値(予想:前期比+1.2%)などが予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては76.00−77.00円となっている。
商品:NY原油反落
28日のNY原油先物取引は、EIAの週間在庫統計で、原油在庫が前週比190万バレル増と市場予想を上回る積み増しとなったことや、株式市場の下落などが悪材料となり、急反落となった。中心限月の11月限の終値は、前営業日比3.24ドル安の1バレル81.21ドルで引けた。
NY金先物取引では、前日急騰の反動で利食い売りが優勢となったことや、為替市場のドル高などを背景に、急反落となった。中心限月の12月限の終値は、前営業日比34.40ドル安の1オンス1,618.10ドルで引けた。