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【小技集 5】レンジ相場のやり過ごし方

  9月の日銀金融政策決定会合前までは、テクニカル相場に移行するという期待感がありましたが、どうやらそうではなさそうなので、しばらくは小技を中心にトレードの“秘伝”をお伝えしていこうと思います。
  レンジ相場というのは値幅も小さく、動きもランダムなので取り付く島もなく、一番苦痛なのですが、時々、チャンスがあります。週末のドルの対円での異常な上昇も説明がつきます。
  下半期入りということで、ドルの上昇を抑えつけていた要因が後退したという側面もあるのですが、基本的には、レンジ内でちょっと跳ねただけの話だとみています。欧米大手金融機関が何を根拠に売買しているかということではないかと思うのですがね。

【小技集 4】談合相場の見抜き方

  先週の日銀金融政策決定会合後のドル・円、日経225先物の動きは、テクニカル面で形勢有利だったこともあって、期待しましたが、結局は「行ってこい」となりました。
  前回の小技でご説明したとおり、まあ、欧米の大手さん同士の間で、いろいろ事情があったようで、イベント直前直後の動きから、「訳あり」だったので、テクニカルを妄信せず、小技をわきまえていれば、こういう結果は、何となく予想できました。それでも期待が大きかっただけに、がっかり感はそれなりにありましたけど。

【小技集 4】イベント直後に注意

  本来なら、先々週、先週の大イベントの前にご説明すべきだったのですが、方向性は一つしかないと確信していたので、つい先延ばしになってしまいました。
  どうやら、当分、レンジ相場が続くことになりそうなので、細かい動きを注視しつつ、分かりやすい動きをする、数少ないチャンスに懸けるしかないわけですが、テクニカルを理解した上で、小技を使って、動きを予測し、耐え忍ぶしかありません。
  この小技も大手金融機関同士の符牒と考えられます。日米の金融政策の発表や雇用統計、新規失業保険申請者数、ISM景況指数など、注目度が高い、比較的大きなイベントの直後によく見られます。

【小技集 2】真実は細部に宿る

  いつ、この小技について説明しようかと思っていたのですが、本日午前中にこの場面が出現したので、ホットなうちに、紹介しておきたいと思います。
  「金融市場にインチキは存在しない」という純粋真っ直ぐ君がいますが、私は正反対の立場です。これまで相場にかかわってきた経験や、細かくチャートを読み込んできた経験からそう言い切れます。
  そもそも、為替介入や金融緩和をして、マーケットを下支えしている時点で、政府や中央銀行による不当な介入であり、インチキではないでしょうかね。本来ならギリシャやスペインなどは、完全に国家運営が破綻しているわけですから、市場から退場していなければおかしいのです。
  金融市場の元締めである米国も同様。あれだけドルを刷り散らかしておいて、それでもなお、ドルを信用せよというのですから傲慢極まりありません。
  一見、市場は巨大に見えて、金融取引に影響力を及ぼす主体は、限られています。一握りの大手金融機関が毎日顔を突き合わせて、取引をやっているわけですから、お互い、手の内を知り尽くしているわけで、「お互いうまくやりましょうや」的な発想になっても何ら不思議はありません。
  本気で自由競争をやるなら、つぶし合いになるでしょう。もちろん米国の住宅バブルが崩壊し、経済が大きく変調をきたせば、情け容赦なく、自分たちが生き残るために手段を選ばず何でもやってくるでしょうが、平時にそんなことをやっていては命がいくつあっても足りません。
  内情を知り尽くした者同士が、暗号や符牒のようなものを出し合っていると考えられる場面があるのです。これはもちろん真っ当なテクニカル分析ではなく、小手先のテクニック的なものなので、外道なのですが、知っておくと知らないのとでは大違いです。
  また、テクニカルを知らなくても、この小技を知っているだけで、下手をすればメシを食べていける可能性もあるのです。