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国際的観光地になれるか 小江戸・川越



  先日、つけ麺店紹介でも書きましたが、昔ながらの建物が残り、風情があるということで「小江戸」として売り出し中の観光地・川越に行ってみました。
  歴史には関心がありますけど、「川越」と聞いても、正直、今ひとつピンとくるものはありません。地元で郷土史を学んだ人や、より深く日本史について研究した人にとっては、受け止め方が違うのでしょうけど、私としては、興味をそそられる対象としては、オーソドックスに大阪や奈良の古墳群であり、平城京、平安京だったりします。




  何より、これはあーだこーだ言ってみたところで仕方のないことですが、世界史レベルでみると、日本の歴史などスケールは小さいものです。メソポタミア、中国と比べると、日本の歴史(文章でしっかり記録されたもの)が始まったのはずっと後で比べるべくもないし、紀元前にすでに高度な政治機構が出来上がり、すぐれた政治思想、哲学、文学などが確立していたギリシャ、ローマもしかり。


  ユーラシア大陸をまたにかけたモンゴルは、まさに「世界史」というものを確立したダイナミズムがあるし、世界の辺境へと向かい、“世界統一”を実現した、欧州やその後の米国の動きは、日本列島という小さな枠内でだけ大騒ぎをし、それこそ「コップの中の嵐」にすぎない日本史とは、発想の大きさが違います。(もし「宇宙史」というものが存在するならば、世界史レベルの動きでさえ、地球上である特定のカビ菌が一時的に繁殖する程度ものなのでしょうけど)


  だから、あまり大上段から「歴史」を前面に出されても、引いてしまいますが、日本はこれから“観光立国”として、大々的に売り出していくそうですから、全国各地で世界遺産や史跡、風景、地形、B級グルメなどなど、いろんな観光資源を発掘し、PRしていくのでしょうけど、多くの人の興味をひきつけ、地域自立に結び付くようなものはどのくらいあるのか? 興味のあるところです。


  川越のアドバンテージは、何と言っても東京から近いことですよね。先日も書きましたが、池袋から東武東上線で約30分。ほかにやや時間がかかりますが、西武新宿線で急行が1時間弱、観光気分を高めたい人は、特急列車(小江戸号、所用45分)も運行しています。JRは新宿から約50分ということです。
  東京から近くて、日本の古い建物を見られるというのは、確かに外国人旅行者にはいいアピールポイントだと思います。


  また、何より、人口と経済力のある首都圏にあるのも大きいですね。いくら外国人観光客の掘り起こしに努めても、その時々の経済情勢や東日本大震災のような突発的な出来事があれば、変動も大きいでしょうから、手堅く集客が見込める層をきちんと固めておくことはとても大切です。東京ディズニーランドが長続きしている大きな要因でもあります。


  西武の本川越駅前の有名つけ麺店「頑者」で食事をした後、早速、古い建物が集まる観光スポットへ向かったのですが、江戸時代から明治、大正、そして戦前の古い蔵や商店、民家などが1キロ四方ほどのエリアに集まり、「古い建物がこんなに残っているものなんだ」と驚きました。






  歴史的な建造物は現在も、商店として利用されていて、地元特産の芋を使った和菓子とか、観光客向けの土産品、特産品店、食堂、そば店、喫茶店が多いのですが、理髪店や米穀店、種苗店といった地元の人が利用するお店もあって、地域の人も足を運べる街並みになっています。
  世界的にどこの観光地も、大手の資本がおいしいところをほぼ独占していたり、地元の観光業者にしても、地域住民との接点がなかったりするので、川越の実態をつぶさに観察したわけではないので、軽々には評価できないのですが、近くに住む人たちも、観光客も幅広く集まり、交流できる街づくりという視点は大切ではないでしょうかね。
  嫌なのは観光地だけが一部の利権集団に囲われてしまって、地元から乖離して浮き上がってしまっているパターンです。誰のための何のための観光開発かよく分かりません。恩恵は地域に広く行き渡るのが、雇用や地域の安定という意味でいいと思いますけどね。




  時間の関係で、駄菓子店などが集まる、菓子屋横丁はスルーしてしまいましたが、個人的には食べ歩きできるような物が売っていればよかったですね。芋を使ったソフトクリームはありましたが、団子なりせんべいなりコロッケなりクレープなりあればよかったです。
  川越にもB級グルメがあるようで太麺の焼きそばが有名なのだそうですが、歩いても食べられるような工夫をすれば面白いのではないでしょうかね。ただ、焼きそばをご当地グルメとして売り出す地域は全国あちこちにあり、以前横手焼きそばやら、富士宮焼きそばやらを食べ比べたことがありますが、正直、大きな違いが感じられず、もうひとひねりするか、別の地元食材を使った、グルメを開発しても良いのかなという気もします。


  あと、メーンの古い建物が建ち並ぶ目抜き通りは、西武の本川越駅前から続く、路線バスなんかが通る幹線道路で、車がひっきりなしに通り、気を抜くと危ないです。写真もゆっくり撮影できません。車両をシャットアウトすればいいのではと単純に考えてしまいますが、地元の人は困るでしょうから、ここは、何とか知恵を絞れないものかと考えてしまいますね。




  歴史的な建物とはいっても、もっとも古い建物でも1700年代なので、京都や奈良の歴史のある神社、仏閣などと比べるとやはり見劣りします。
  外国人にとっては、ちょっと昔の日本が見られるということで、軽いノリでアピールするのもいいかもしれませんが、目が肥えている人をひきつけるのは、やはり、ちょっと苦しいかもしれません。世界に「カワゴエ」をアピールしようにも、所詮は郷土史の範疇ですからね。
  せっかく空襲や大火事を逃れて、いろんな建物が残っているのだから、日本の建築史というか、学術的にいろいろと研究して、成果を展示する施設があってもいいのではないかと思います。世界的に注目に値すべきものがあるかどうかは分かりませんが、アカデミックなものがあれば、川越を訪れる価値が増すのではないでしょうかね。




  古い建物が集まるエリアから約1キロ離れたところに川越城があり、徒歩で周辺を散策した後、川越大師を参拝。悪魔のささやきに誘われ、おみくじを引いたら、今年4度目の「凶」を引いてしまいました。出てきたおみくじの棒に書かれた番号は「八十八」で、「末広がりでいいことがあるかも」と思ったら、そんなに甘くはなく、「凶」でした。


  せっかく、ゴールデンウイーク中に鎌倉の鶴岡八幡宮で「末吉」を引いて、連敗を止めたのに、何やってんだか。これだけ立て続けに「凶」ばかり引くのは、やはり異常ですね。おそらく何かのお告げだと思うのですが、渦中にいるとなかなか気付かないもので、困ったことです。すっかりへこまされて、西武線に乗って帰途に就きました。余計なことしなければよかった。







開業初日



  本日、たまたま1日フリーになったので、開業初日の東京スカイツリータウンへ行ってきました。人混みとか、人の集まるところへ行くのは苦手な方なのですが、日本の歴史に1ページを刻む、新たな施設がいよいよオープンということで、めったにない機会でもあるので、ブームに乗っかることに決めました。
  投資を行うということは、世の中の動向に敏感でなければならなりません。重要なのは人の動きや嗜好、流行を丹念に観察することですね。何かしら未来へのヒントが見つかることでしょう。
  偉そうに上から目線に立って、やたらとブームに背を向ける人がいますが、みすみす判断材料を逃しているようなもので、投資家の姿勢としては失格でしょうね。人が何を考えているか、何を欲しているか、どう行動するかということは常に謙虚かつ丁寧にフォローすべきでしょう。






  スカイツリータウンの初日の来場者予想は20万人。渋谷ヒカリエのプレオープン、初日の来場者数も20万人なので、下町の一角に果たして、そんなに人が集まるのかなという気もしましたが、さすがにあれだけ連日報道されると、一度は行ってみたいなという気になりますよね。
  しかも、自立式電波塔としては世界一の高さを誇るタワーということで、そんじょそこらの施設とは意味合いが違います。




  正午前に押上に着いたのですが、東京メトロの改札口を出たところにすでに警備員が配置され、緊張感が高まったのですが、人混みはそれほどではありませんでした。
  ゴールデンウイーク中の渋谷ヒカリエの行列が強烈だったので、平日で天気も悪いし、こんなものなのかなぁとも思ったのですが、スカイツリータウンに入った瞬間、人でごった返しているのを見て、驚きました。
  しかも、時間がたつにつれて、人がどんどん増え、だんだんフロアで身動きがとりにくくなり、「スカイツリー人気恐るべし」と、認識を改めました。




  こればかりはめぐりあわせなので、仕方ないですけど、開業初日が土砂降りの雨というのは、ちょっと残念ですね。晴れていれば、スカイツリー周辺も散策したのですが、まとまった雨だったので、そんな余裕はありませんでした。
  竣工式の日も天気が悪かったらしく、マスコットキャラクターの「ソラカラちゃん」の雨女説は何となくうなずけます。






  スカイツリーの入場料は一番高いところまで行くと3000円もかかるそうで、予約で抽選に当たらないとチケットを入手できないので、特に上りたいとは思いませんでしたが、さすがに、いざ開業してみると、ちょっと登ってみたいなという気になりますね。
  ダフ屋さんでもいれば、開業初日ということで、ご祝儀で3万円くらいなら払ってもいいよなともつい思ってしまいますが、さすがにそういう輩はいませんね。




  商業施設を一通り見て回りましたが、フロアはとても広いですね。実は昨日、渋谷ヒカリエに初めて入ってきたんですけど、ヒカリエの商業施設部分がかなりせせっこましいのに対して、1フロアがおそらヒカリエの4、5倍の広さがあり、通路もゆとりがありました。
  ただ、開業初日ということで、人がかなり集まっていたので、一つ一つのフロア、店舗をゆっくり見て回るということはさすがにできませんでした。


  要は、渋谷ヒカリエがどちらかというと、コンセプト性を重視した商業施設であるのに対し、スカイツリータウンは、これまで風采が上がらなかった東武百貨店がイメージ刷新と、逆転反抗を狙った旗艦店をつくったということでしょう。そもそもの発想が違うのです。
  ただ、集めているショップを見ると、ヒカリエとあまり傾向は変わりませんね。20代、30代を意識しつつも、30代後半、40代あたりの購買力の高い層をターゲットにしていて、中価格帯で、品質、デザイン、ファッション性をうまくまとめ上げた、服やアクセサリー、小物、雑貨などを売る店が中心でした。










  全国の地酒を集めたお店や、塩の専門店、食品サンプルのショップ、ジャイアンストアにウルトラマングッズのショップと、ちょっとほかにはない変わり種のお店や、「観光地」を意識したお店もあり、渋谷や新宿、銀座などにある商業施設とは一線を画しています。
  いずれ再訪して、たんねんにお店を見てみたいと思いますが、この辺はスカイツリータウンの魅力である一方、観光客が一巡したときに、集客を下支えする力になるのか、それとも、飽きられてしまうのか、この辺は注意深くみておく必要がありますね。




  グルメ街に、つけ麺界の横綱、あの「六厘舎」があったのでびっくりしました。しかも、お昼時ということもあり、大行列ができました。
  六厘舎は東京駅八重洲口地下のラーメンストリートが実質的な本店で、お台場のダイバーシティーにも味付けを変えた系列店があり、観光客を意識した店づくりに特化しつつありますね。ラーメンファンとしては普通のお店もつくってほしいですが、ビジネスとしてはそういう路線もありだとは思います。
  世界のビールが楽しめるビアホールなどもあって面白いのですが、基本的には、百貨店のレストラン街とあまり変わらないですね。六厘舎を呼び寄せたのはなかなかのものだとは思いますが。






  フードコートもあるのですが、ここはさすがにその辺のイオンモール並みですね。せっかくだから何か食べて行こうかとも思いましたが、混雑していたので、やめておきました。






  商業施設は大混雑でしたが、スカイツリーと並んで目玉である水族館やプラネタリウムは、それほど混んでいないようでした。
  プラネタリウムは入場料1000円なのでそんなものかなという感じですが、水族館は2000円なので、ちょっと微妙ですよね。




  感想としては、意外と見どころはあるなぁという感じです。施設のコンセプトがやや見えづらいヒカリエとは違い、観光客を楽しませる仕掛けも分かりやすいと思います。
  ただ、見ていて、人がいる割には、あまりお金を落とさないなというのは、はっきり見えました。買うものといえば、フードコートでの食事とか、土産物ぐらいでしょうか。ショップで買い物をする姿は姿はあまり見られませんでした。ショッピングバッグを持った人はそんなにいなかったです。
  しばらくは土、日、祝日、長期休暇には話題性も抜群なので、人が集まるでしょうから、それなりの売り上げは上げるでしょうが、いずれ伸び悩む時期がくるでしょうから、そこが勝負でしょうね。
  あと、気になったのは外国人観光客に対する配慮が欠けていることですね。施設内の案内が分かりにくいし、ショップの構成も、外国人向けとは程遠く、そもそも相手にしていないような感じです。
  購買力のある中国人が来ても、スカイツリーに上る以外にはやることがないでしょうね。せいぜい食事をするくらいか?
  これだけ人が集まっているのに、客が素通りするショップや飲食店もあったので、半年もしないうちに優勝劣敗が明らかになるでしょう。ショップの入れ替えと合わせて、施設全体として目新しいものを打ち出していけるか、コンゴの勝負でしょうね。

開業直前



  東京スカイツリーの開業まであと3日。別に特に思い入れがあるわけでもないのですが、曳舟に行く用事があり、自転車だったので、ついでにスカイツリー周辺をぶらぶらしてきました。
  建設途中からすでに、はとバスなんかのコースになっていましたが、観光客が多いですね。でもあともう少しで開業するのに、開業前でもいいから見たいという人がいるんですね。


  ツリーには予約がないと上れないので、しばらくは周りから眺めるしかないでしょうから、チケットのない人は、開業前でも、開業後でも大して変わらないんでしょうけどね。
  ただ、商業施設のソラマチで買い物とか、食事をするとか、水族館、プラネタリウムに行くとか、開業すれば何かしら行けば楽しめるものがそこそこはあることでしょう。


  渋谷ヒカリエは開業直後、大行列ができましたが(今はどうなんだろ?)、スカイツリータウンはどうなるんでしょうかね。やはり、話題性があるし、浅草から近く、間違いなく新たな観光スポットになるでしょうから、開業当初は相当、混雑するんでしょうね。
  ソラマチのフロア案内を見る限り、ファッションやグルメなど、あまり目新しいものはなさそうで、最初は「せっかく来たんだから」ということで、お金を落としていく人もそこそこいるでしょうけど、近々、金融恐慌も起きるでしょうから(爆笑)、厳しい経営がまっていることでしょう。
  そもそもデベロッパーが東武鉄道なので、あまり、過度な期待はしちゃいけません。渋谷の地主、東急電鉄だって、あまり目新しいものは打ち出せないのですから。


  スカイツリーのある押上という町は、東京メトロ、都営地下鉄、京成電鉄、東武鉄道が集まるターミナルではあるのですが、新宿、渋谷のような人が集まる場所ではなく、通過点に過ぎないので、そもそも大勢の人数を収容するキャパがありません。
  スカイツリーの一帯はちょっとこぎれいで、広めの通路がありますが、周辺は狭い路地と、スムーズにアクセスできるようには整備されていない都道しかないので、非常に通行しにくいです。
  こちらがチャリという事情もあるのですが、せせっこましいところに、観光客が殺到し、通り抜けるのに結構苦労します。
  下町の地味な町なので、所詮そんなもんですからね。東京タワーだってリピーターがそんなにいるわけでもなく、観光客が一巡すれば、また、落ち着き(閑散)を取り戻すことでしょう。
  もう少し、気の利いた、考え抜かれた街づくりはできないものか? 考えさせられます。

高尾山で鍛える



  いい気候になってきたので、今年の目標として、「足腰の強化」を図ろうかと思っています。昨年はダイエットに励み、半年でピークから15キロ減量を達成、現在は、多少の上下はありますが、かつて体重70キロ超だったのが、60キロプラスマイナス1キロで安定して推移しています。
  無駄な脂肪を一掃することができたので、今度は質を高めるべく、単に体重を減らすだけでなく、必要な筋肉をつけたいと思っています。筋肉といっても、ウエートトレーニングや、ボディービル的な、無駄な筋肉をつけても、それを維持するのに余計なエネルギーを使うだけなので、最も実用的で、先々を考えても有意義な、足腰を鍛えようということです。


  元々足には自信があります。小学生のころから短距離走ではクラスで1、2番だったし、長距離走も人後に落ちることはほとんどありませんでした。学生時代のアルバイトも立ち仕事が多く、それでさらに足腰が強化されました。
  私のかかりつけの漢方医によると、私の場合、脳の左足をつかさどる部分の血流が異常なまでにいいのだそうです。確かに利き足は左足で、どうやら本当は私の利き手は右手のようなのですが、足にひきずられて左利きです。高校時代、野球をやったときに、左腕を痛めたので、試しに右で投げたら、左で投げた時とおなじぐらい遠投ができたので驚きました。右利きで左足が強いという医師の診断を聞いて納得しました。
  ただ、問題は、左足の力が強すぎて、体のバランスが崩れているというか、足を使いすぎると、弱い右側に負担がかかるし、足の働きに心肺機能がついていかなかったり、左に意識が集中し過ぎて方向感覚を見失ったりなんかもします。


  その辺を意識しながら、足腰を強化することで、両足をバランスよく動かすことによって右半身を強化したり、足についていけるよう心肺機能を高めたいと思っています。
  普段からぶらぶら街歩きをするので、それなりに足腰に負荷をかけているのですが、これからはもっと鍛錬しようということで、手始めにミシュラン三ツ星の高尾山に登ってきました。
  行楽シーズン真っ盛りになってしまったのですが、本来は3月か4月に実行するつもりでした。何しろ、3月中は気温が低く、4月も何となく体調が本調子ではなかったので、ずれ込んでしまいました。
  ゴールデンウイークの後半、特に予定もなかったので、決行することにしました。東京は朝からどんよりしていて晴れのち雨の予報で、不安はあったのですが、八王子方面の天気を調べると、雨雲はかからず、雨が予想されるのは東京都心部のようだったので、この機会を逃せば、ずるずると後に延ばしてしまいそうだったので、思い立ったが吉日ということで登山へ出発しました。何事も勢いが大事ですね。


  1時間ちょっと電車に揺られ、11時半すぎに高尾山口に到着。登山と言っても、ちょっとしたお散歩感覚で登山なので、私はラーメン店巡りをするような服装でしたが(もちろんいくら低い山でも自然が相手なので、あなどってはいけないのですが)、いるんですね“山ガール”と呼ばれる人たち。さすがに登山初心者向けの高尾山なので、ほんのごく一部でしたが、ちょっと気合の入ったデザインのパーカーと、丈の短いスカート、レギンスといういかにもというスタイルでした。実際に山ガールを見るのは初めてですが、はっきり言ってセンス悪い。本人たちはそれで幸せなんでしょうから、それでいいのでしょうけどね。


  高尾山にはいくつかの登山ルートがあるのですが、久しぶりの登山なので、舗装されている一番手軽な道にしました。正午前に上り始めましたが、観光案内所でもらったマップでは、90分で山頂に着くのが目安。登頂のご褒美に高尾山名物の「とろろそば」を食べようと思っていたので、ちょうどいい時間です。
  空一面、やや重たい雰囲気だったのですが、薄日が差すこともあり、山頂に着けば晴れ渡っていると期待して、坂道を上りました。このところ天気が悪かったこともあり、道はややぬかるんでいました。
  太陽の光はほとんどさえぎられていましたが、それでも新緑の緑がまぶしく、木々の間を吹き抜けるそよ風が心地よく、かえすがえす、ときには自然に触れるのはいいことだなと思いました。巷でいわれているように、森林からはいろんな物質が出ていて、心身にいい影響を及ぼしているのでしょう。たぶん。


  登り始めてちょっとしてから、空が「ゴロゴロ」鳴り始めました。それでも雨が降り出す気配はなかったので、前進あるのみ。斜面はそれほどきつくなく、いつも街を歩くのと同じ速足で、どんどん進んでいきました。
  20分ぐらいして、雷が断続的に鳴り、ポツリポツリと雨が降り出しました。山の天気は変わりやすいとはよく言ったものです。周りの登山客はレインコートを着たり、傘をさし始め「ちょっと、やばいかなぁ」と思いましたが、中途半端なところまで登ってしまったので、引っ込みがつきません。
  しばらく歩くと、ケーブルカーの山頂駅にたどり着きました。普通の山だとそこが山頂なのですが、高尾山はそこから2キロほど歩かないといけないので、これが大変です。上り坂はもうほとんどないんですけどね。


  ケーブルカーの駅を過ぎると、少し開けた場所があって、下界を一望できるのですが、まだ、本格的に雨雲に覆われていなかったので、見通しは悪くなく、都心の方に目を凝らすと、都庁周辺のビル群や、なんと東京スカイツリーまで望めました。ちょっとテンションが上がります。
  そこから山頂の1キロほど手前にある薬王院をまずは目指すわけですが、最初は通り雨程度なのかなと思っていたら、雨は勢いを増し、スコールのような状態になってきました。下山する登山客からは「天気が悪くならないうちに登ってよかったね」と心にぐさりと突き刺さる声が聞こえました。足腰を鍛えるだけでなく、精神修養にもなりそうです。




  道沿いの茶屋は雨宿りする人で混みあい、最初から立ち寄るつもりもありませんでしたが、とにかく山頂を目指すことにだけ専念しました。薬王院でも山門や、境内の軒先は雨を避ける人でいっぱいでした。
  トレッキングシューズを履いていたのですが、鉄砲水のように勢いよく大量の水が流れ落ちる場所がところどころにあり、少しずつ水が浸入。靴下はすでにびしょびしょで、ひたひたと独特のいやーな感じになりました。




  薬王院から先はほとんど舗装されておらず、雨がじゃんじゃか降る中、泥をはね上げながらも歩き続け、何とか山頂にたどりつきました。さすがに雨のため途中でペースが落ちたので、到着したのは午後1時15分ごろ。観光マップの登山目安時間とほぼ同じ85分で登頂したことになります。




  もやに覆われ、視界はよくありませんでしたが、何とか登り切った達成感があり、ちょっとすがすがしい気分になりました。奥多摩の周囲の山々が望め、それなりにパノラミックな景色も楽しめました。
  山頂には3軒ほどお茶屋さんがあり、登頂のご褒美のとろろそばを食すことにしました。さすがに土砂降りの雨の中、山頂を目指す人は少なく、危険を察知した人たちはさっさと下山してしまったので、店内はお昼時にしては、空いていました。




  温かいとろろそば(950円)を注文。山頂のお店で、殿様商売でしょうし、あまり期待していませんでしたが、素朴な、そばの太さにばらつきがある田舎そばで、予想外においしかったです。ちょっとゆで過ぎていたのが、残念でした。汁は関西のそばうどんのような薄味だったのですが、悪くありませんでした。
  そば店を出ると、雨脚は弱まり、空がやや明るくなっていました。ここからはほぼ一貫して下りなので、まだ雨はやんでいませんが、足取りも心も軽快になります。




  帰りは、薬王院やケーブルカー駅周辺に集まる、お店で売っている、だんごなどを買い食いすることにします。甘いものが食べたかったので、まずは、薬王院近くのお店で、あんこ入りのおやき(250円)を食べました。これが登山でちょっと疲れている体にとてもやさしくおいしかった。




  もう少し甘いものが食べたくなり、少し先に進んだところにあるお茶屋さんの店先で、ミルクジェラートで(350円)を購入。ミルクが濃厚で、これまた体に染み入りました。


  そして、一番食べたかったのが、だんごです。ケーブルカーの駅の近くの屋台で「三福だんご」(300円)というのを買いました。むちっと弾力あるだんごに、甘辛いしょうゆだれがよくマッチしていて最高でした。




  雨はほとんどやみ、薄日が差してきました。空の重苦しい雰囲気から徐々に解放されました。帰りはケーブルカーで下ってもいいかなとも思いましたが、行きしな40分強かかった坂道をどのくらいの時間で下れるか、知りたかったので、徒歩で下りることにしました。
  全体的に緩やかな坂だし、舗装されているので、重力の法則に従って、速足で下りました。麓まで約20分。のぼりの半分くらいの時間で済みました。




  最後は、麓のお店が集まっているエリアで、もう一度、名物のそばを食べて締めくくることにしました。10軒以上が立ち並んでいたのですが、何となく目についた、「紅葉屋本店」に入りました。山頂でかけそばを食べたので、今度は、冷たいとろろそば(920円)を注文。高尾といえばそばといわれるくらい有名だけあって、そばの出来は、非常に良かったです。惜しむらくは、つけ汁ですかね。私はかつお風味の中で、きりっとした醤油の味が一本立ったそばつゆが好きなのですが、このお店のは、きりっとし過ぎていて、だしの力がやや押されていました。




  そばを食べ終わって、高尾山口の駅に再び着いた時には、いままでがうそのように、青空が顔を出し、軽やかでさわやかな空気が広がっていました。
  足腰強化プロジェクト第1弾でしたが、さすがに初心者向けの登山だっただけに、軽くクリアできたと思います。疲れたとはいっても、その辺を街歩きして、ちょっとくたびれたというのとほぼ同程度ですね。その辺少しは自信を持っていいのかなと、あらためて感じました。
  今後は、足腰をもう少しいじめてもいいかなと。適度に負荷をかけ、筋力をつけていければいいなと思っています。
  土砂降りの雨で大変でしたけど、これも修行のうちですよね。苦労は買ってでもした方がいい。ここで経験したことが、何かに役に立つことがきっとあることでしょう。むしろ何事も順風満帆で、平和ボケしてしまう方がこわいです。

B級グルメを満喫! プラレールでGO!





  ゴールデンウイークに入って、関東地方はきれいに晴れたのは、最初の2日間だけ。曇りやぐずついた日が続いています。まあ、雨が降るなら降ったで、それなりの過ごし方はあります。春先まで低温が続いたので、せっかく気温が上がったにもかかわらず、空が晴れ上がらないのは、もったいないし、残念なのですが、雨を気にせずに楽しめるということで、以前からちょっと気になっていた、幕張メッセで開催のフリーマーケットへ行ってみました。
  幕張メッセでは、フリマと同時並行して、プラレール博も開かれていて、子供の頃、お世話になったこともあり、めったにない機会なので、訪れてみることにしました。






  午前11時すぎに京葉線に乗ったのですが、電車は結構混んでいて、葛西臨海公園や有名なネズミ君たちが歓迎してくれる夢の国の最寄駅でかなりの人が下車していきました。目的地の海浜幕張駅に着くと、これまた多くの人が下車し、下り階段にたどり着くまで結構な列。幕張メッセのイベントに向かう人もいるでしょうし、アウトレットモールがお目当ての人もいるでしょう。
  メッセにせよフリマ、プラレールにせよ、それなりの集客力を感じます。朝からまとまった雨が降っている影響もあるでしょうね。買い物や室内イベントは、天候にあまり左右されないでしょうから。






  フリマ会場には正午前に到着。大勢の人でにぎわっていました。フリマといっても、特に何か買いたいものがあるわけでなく、「日本最大級」ということなので、どれほどのものなのか見てみたかったのと、どんな人が訪れているのか、何を買っているのか、何が人気なのかということを観察するのが目的です。
  テレビの情報番組によると、結構、気軽に出店できるようで、しかも、うまく商品を売ることができれば、ちょっとした収入になるということで、一般の人がかなり力を入れて、参加しているようです。その辺の事情も分かればと思いました。
  当たり前のことですが、プロあるいはフリマに精通し、兼業でやっているようなセミプロと思われる店がほとんどでした。扱っているものは圧倒的に衣料品が多かったです。アクセサリー類もそこそこありました。
  星の数ほど出店があるので、なかなかすべてを補足するのは難しいでしょうけど、エリアごとに女性用の服とか、Tシャツとか、靴とか、カテゴリーが分けるとか、詳細なマップがあれば便利なのですが、多種多様なお店が混在しているので、何を手掛かりに見て回ればいいのか、分かりにくいです。
  あてもなくぶらぶらして、掘り出し物とか思いがけない品を発見するのが、フリマの醍醐味だと言われればそれまでですが、人混みの中で、つぶさに見て回るのは至難の業なので、その辺、工夫があるとありがたいですね。


  ただ、私自身は古着とか中古品など、人が使い古したものを買っても、往々にして、悪い運気を引き寄せるだけなので、よほどのものがないと、買うつもりはありません。見ていると、人でごった返している割には、物を買っているのをあまり見かけませんでした。やはり、その辺はシビアですね。それでも、これだけ集客力のあるフリマはめったにないでしょうから、ちょっとした、お金儲けを目指す人にとっては、願ってもないビジネスなのでしょうけれど。
  一つだけ心惹かれたのは、雑貨を扱うコーナーにあった、「ゴン太くん」でした。ビニール人形を買ってもいいかなと一瞬、思いましたが、人形は気を発したり、吸ったりするので、やめておきました。


  中古車を扱うコーナーもありました。これは面白いですね。幕張メッセという、広々とした会場を使用しているメリットを生かした会場運営だと思います。




  車を売っているのかと思いきや、出店者が車で乗り付けて物品を販売するエリアもありました。車は倉庫や、販売者の休憩スペースなどとして活用されるのでしょう。
  都心から近い場所で、これだけの規模の広さを確保できるのは、幕張ならではですよね。加えて首都圏からまとまった数の集客も見込めるので、店を出す側にとっては、とても好条件ですね。
  雑多な店が密集し、人でごった返している中を歩くのは、なんか楽しいですよね。かつては商店街なんかがそうだったんでしょうが、時代が変わり、そういう場所はどんどん少なくなってしまいました。
  きれいで洗練された店ばかりが並び、高度なマーケティングで人を引き付ける渋谷ヒカリエとは対照的です。どちらがいいとか悪いとかではないですけどね。
  ただ、町おこしとか、にぎわい創出なんかを考える上では、雑多な商店があつまり、ある種猥雑な雰囲気を出した方が効果的ですよね。常設は無理でも、時々、フリマのような催しがあると面白いですね。


  混んでいるから、ゆっくり食事などできないだろうと思って、あまり期待していなかったんですが、会場の一角には「幕張うまいもん祭り」という全国各地のB級グルメや、特産品を売る屋台を集めたフードコートが設けられていて、飲食スペースはそれなりに広く、人は多いものの、入れ替わりがあって、座って食べれる余裕がありました。
  都内で時々、B級グルメのイベントが開かれますが、人が多く、人気のお店には、大行列ができるので、つい二の足を踏んでしまいますが、このフードコートでは、メインの目的がフリマであるせいか、行列はそれほどではありません。こうなると、これを利用しない手はありません。ちょっと気合を入れて臨むことにしました。


  まずは目を引くのは、やはり、東日本大震災からの復興ということで、東北地方から出店している、B級グルメ、ご当地メニューです。
  本当にささやかではありますが、復興支援になるし、現地に行かずとも、一カ所でいろんな味を楽しめるというのは、うれしいですね。




  手始めに、甚大な津波被害に見舞われた宮城県・気仙沼からのエントリー、「気仙沼ホルモン丼」(800円)にチャレンジしてみました。
  B-1グランプリなんかを見ていると、超人気の厚木シロコロをはじめ、もつ焼きそばとか、ホルモンや内臓を使った料理が多いですね。
  焼き肉店でシロコロホルモンは食べたことがありますが、その他のB級グルメのホルモンものは食べたことがないので、どんな味なのか楽しみです。
  気仙沼ホルモンは、弾力がありました。ただ、作り置きしてあったせいか、冷めていて生煮え感があったのが残念でした。あと、たれにインパクトがなく、ご飯との一体感がありませんでしたね。もう一工夫あれば、もっとおいしくいただけたと思います。ポテンシャルはあると思いますがね。






  二軒目は、震災に加えて原発事故にも見舞われた福島県のご当地メニュー「えごま豚のステーキ」(600円)です。気仙沼ホルモンの隣の屋台なのですが、風評被害というのはひどいですね。ほかの屋台には、長い行列ができているのに、福島の屋台の一角はあまり人がいません。
  それでも、ぽつぽつと客が来ていて、それなりに回転はしているようでした。人それぞれ考えはあると思いますが、不幸中の幸いというか、原発事故はあの程度ですんだし、まき散らされた放射性物質も、大気圏で核実験をやっていた時代とそう大きく変わるレベルではありません。
  本当は、政府がもっと、しっかりしたデータを示し、風評被害回避に努めなければならないのに、あの体たらくですからね。ひどいものです。「放射能怖い怖い」の偽善者どもにも本当に困ったものです。安っぽい正義感をふりかざすことで、どれだけ福島に迷惑をかけていることか。
  店員の人にひと声かけてあげようかとも思いましたが、いちいちそんなことをほじくり返したところで、どうなるものでもないので、私にできることは福島県産品を食べて応援することぐらいなので、粛々と実行することにしました。
  判官びいきするわけではありませんが、このえごま豚のステーキ、噛むと肉汁があふれ出し、豚肉の甘みと、塩をベースとした味付けがよく合っていて、本当においしかった。B級グルメというよりは、しっかりした食事として食べられる一品でした。
  こんなに素晴らしい産品があるのに、風評被害で正当に評価されないというのはかえすがえす、もったいないし、悔しいことです。店員さんの明るい姿に救われました。




  B級グルメというと、各地の焼きそばがしのぎを削ります。中でも秋田県の「横手やきそば」は超有名ですね。B級グルメのやきそばはこれまた初めてなので、わくわくします。
  ネギがのった750円の横手焼きそばにしました。目玉焼きと福神漬けがトレードマークで、ネギがのると色取りがとてもきれいです。
  太めで角ばった麺が特徴です。ひき肉を使っているようなのですが、あまり存在を感じることはできませんでした。店によってオリジナルの味付けだそうですが、ソースはとんがり過ぎず、甘すぎず、ちょうどいい感じでした。
  屋台の焼きそばだと、たまにソースにむらがあったりするのですが、しっかり味付けされていて、作りは非常によかったです。目玉焼きとの相性もいいですね。
  ただ、一つ思ったのは、確かに良くできた焼きそばではあるのですが、目玉焼きを乗せた焼きそば自体は、夏祭りの屋台でよく見かけるし、「横手」ということを隠して、同じ焼きそばを売ったら、ただの焼きそばとしてしか扱われないでしょう。これは福島の浪江焼きそば、宮城の石巻焼きそばなんかにもいえることでしょうけどね。
  地元に行って食べる分にはいいですが、よその都道府県で物産展とかでご当地焼きそばとして売られても、そんなに感動するものなのか、やや疑問があります。横手ブランドのネームバリューなのでしょうが、750円はちょっと高いですよね。




  で、腑に落ちないものを感じつつ、性懲りもなく、焼きそばをはしご。静岡県の「富士宮焼きそば」(500円)を攻めました。
  油かすと魚(サバ、イワシなど)の削り粉をかけるのが特徴のようで、確かに風味を感じられます。ただ、お好み焼き店などで焼きそばを頼むと、揚げ玉を使ったり、カツオブシの粉末をかけてくれたりするところもあるので、これも申し訳ないですが、特筆すべきものではないですよね。
  屋台の焼きそばは強い火力を利用して、派手な動作で焼くので、華がありますが、B-1グランプリとして、他都道府県に売り出すのはどうなのかなと思います。微妙な工夫、味の違いがあることは認めますが、ベースはそう大きく変わるものではないですからね。




  4軒はしごして、満腹だったのですが、最後に一品だけどうしても食べたいものがありました。山梨県の「鳥もつ煮」(700円)です。キンカンの色に妙に心惹かれるものがあります。
  ほうとうもあったのですが、さすがにお腹がきついので断念。とても残念。友人と日帰りで石和温泉に行ったとき、甲府で食べたほうとうの味は忘れられません。身近にほうとうのお店があれば、間違いなく味噌ラーメンよりも頻繁に通うことでしょう。
  鳥もつ煮は醤油と砂糖で甘辛く煮こまれていて期待通りの味でした。焼きそばと違って、こういうのは違いを打ち出しやすいですよね。レバーや砂肝など、食感が違うものが入っていて、食べ飽きませんでした。
  山梨の鳥もつ煮と、福島のえごま豚は、心に残る味でした。また食べたいですね。ホルモン丼と焼きそばは、おいしいんだけれども、ジャンクフードの域ですね。それこそがまさに“B級”たるゆえんでしょうが。




  お腹がいっぱいになったところで、フリマ会場を後にして、プラレール博に向かいました。会場前は、渋谷ヒカリエ並みの大行列ができていて驚きました。さすがに後に引けず、最後尾に並ぶことにしました。思いのほか、すいすいと進み、30分もたたないで、入場することができました。




  入場者にはドクター・イエローの中間車両1両か、京成スカイライナー(会場が千葉だから?)の中間車両1両がプレゼントされるのですが、私はどちらにするか悩みました。もしかすると、2月にドルのロングを何枚積むかぐらい悩んだと思います。
  周りのちびっ子たちは、どうしたのでしょうかね? 本当は京成スカイライナーが欲しかったのですが、悩みぬいた末、ドクター・イエローを見ると、幸運になれるというジンクスを信じ(ちなみに私は一度だけ東京駅に停車中のをみたことがあります)、ケチな考えから、黄色い車両を選択しました。


  周りは子連れだらけでしたが、発売初期のプラレールなんかも展示してあって、大人も楽しめる内容でした。プラレールなんてまともに観賞するのは、何十年ぶりでしょうか。




  圧巻なのは、巨大レイアウトですね。広々としたスペースに、最新鋭の新幹線から、各種特急電車、通勤電車、SLまでいろんな車両が伸び伸びと走っていて、いつまでも見ていて飽きません。




  子供の頃は、0系新幹線とモノレールのセットとか、名鉄パノラマカーとか、京成スカイライナー(旧型)とか、寝台特急とか、D51のとか持ってましたけどね。隣の子と競争させたり、機関車同士を正面からぶつかり合わせて、相撲を取ったりしました。
  今でも男の子はプラレール、女の子はリカちゃんなんでしょうかね。タカラトミーは少子化の影響なんかを予想して、子どもに強い会社同士合併したのでしょうか?
  最近は、ご当地プラレールみたいなのがあって、都営地下鉄とか、江ノ電とか、全国の鉄道会社、東京でも小田急、京王など私鉄なんかの車両のものがいろいろと出されていて、面白そうですね。


  より精巧にできているプラレール・アドバンスなんていうのもあって、歴代の新幹線とか、最新のはやぶさとか集めてみたいなとちょっと思ってしまいました。




  プラレール博会場は元気いっぱいの子供たちばかりで、ぶつからないように歩かなければならず、こちらがはしゃぐわけにもいかず、とても気を使いましたが、こちらも元気をもらえ、懐かしい気分になり、心も癒され、とても楽しい一日でした。