株:NYダウ続伸
5日の米株式市場は、9月ADP全米雇用報告で民間就業者数が前月比+9.1万人と市場予想を上回ったことや、ドイツのメルケル首相がEFSFを銀行の資本増強に活用する可能性を示唆し、国内銀行の支援に前向きな姿勢を示すなど、欧州圏の金融不安に対する懸念が和らいだことなどを背景に、大幅続伸となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比131.24ドル高の10,939.95ドルで引けた。
本日の東京市場では、欧米株式市場が上昇しており、株式市場にとってプラス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が8,515円となっており、市場の予想レンジとしては8,400円−8,550円となっている。
為替:ユーロが上昇
5日の外国為替市場では、欧州圏の金融不安に対する懸念が和らいだことなどを背景に、ユーロが上昇したものの、その後は、6日のECB理事会を控える中で、様子見ムードが広がった。NY終値ベースで、ドル円は76円台後半、ユーロドルは1.33ドル台半ばとなっている。
本日は、英中銀金融政策決定会合、ECB理事会が予定されており、市場の注目が集まっている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては76.30−77.20円となっている。
商品:NY原油急反発
5日のNY原油先物取引は、EIAの週間在庫統計で、原油在庫が前週比470万バレル減、ガソリン在庫が110万バレル減と、事前の増加予想に反して取り崩しとなったことや、為替市場でドル安・ユーロ高が進行したことなどを好感し、4日ぶりに反発した。中心限月の11月限の終値は、前営業日比4.01ドル高の1バレル79.68ドルで引けた。
NY金先物取引でも、為替市場でドル安・ユーロ高が進行したことや、原油相場の上昇などが好材料となり、反発して引けた。中心限月の12月限の終値は、前営業日比25.60ドル高の1オンス1,641.60ドルで引けた。