2011年11月15日のマーケット予想

株:NYダウ反落
14日の米株式市場は、ユーロ圏9月鉱工業生産が前月比-2.0%と大幅な悪化となったことに加えて、イタリアでは、先日可決した財政安定化法案だけでは同国の財政問題の解決には不十分との見方から、イタリアの10年債利回りが6.76%に上昇し、欧州圏の債務問題に対する懸念が強まったことなどが嫌気され、ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比74.70ドル安の12,078.98ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が下落しており、株式市場にとってマイナス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が8,575円となっており、市場の予想レンジとしては8,500円−8,650円となっている。

為替:ユーロが下落
14日の外国為替市場では、イタリアの10年債利回りが6.76%と上昇、スペインでも10年債利回りが6%台に上昇するなど、欧州圏の債務危機に対する懸念が強まる中で、ユーロが下落する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は77円台前半、ユーロドルは1.36ドル台前半となっている。
本日は、独第3四半期GDP速報値(予想:前期比+0.5%)、ユーロ圏第3四半期GDP速報値(予想:前期比+0.2%)、独11月ZEW景況感指数(予想:-52.0)など、欧州圏で注目される経済指標の発表が予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては76.50−77.50円となっている。

商品:NY原油反落
14日のNY原油先物取引は、為替市場でドル高・ユーロ安が進行したことや、経済協力開発機構が公表した9月景気先行指標が低下し、景気減速懸念が強まったことなどが嫌気され、反落となった。中心限月の12月限の終値は、前営業日比0.85ドル安の1バレル98.14ドルで引けた。
NY金先物取引でも、為替市場でドル高・ユーロ安が進行したことや、原油相場の下落に連れて、反落となった。中心限月の12月限の終値は、前営業日比9.70ドル安の1オンス1,778.40ドルで引けた。