株:NYダウ続落
10日の米株式市場は、前日の引け後に発表されたアルミ大手アルコアの4-6月期決算が赤字に陥ったことや、半導体大手アドバンスト・マイクロ・ディバイシズが4-6月期の売上高を下方修正するなど、米国の企業業績に対する懸念が強まり、続落して引けた。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比83.17ドル安の12,653.12ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が下落しており、株式市場にとってマイナス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が8,835円となっており、株式市場の予想レンジは、8,750円−8,900円となっている。
為替:ユーロが下落
10日の外国為替市場では、ユーロ圏財務相会合で、スペインに求めている財政赤字削減策について、目標達成期限を1年延長することで合意したものの、一段と踏み込んだ結果を期待していた投資家から失望売りが出て、ユーロが引き続き下落する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は79円台半ば、ユーロドルは1.22ドル台半ばとなっている。
本日は、注目される経済指標の発表がないことや、明日公表される日銀の金融政策決定会合の動向に注目が集まっていることから、動きづらいとの声がある。ただ、欧州圏の債務問題を巡る動向には注意する必要がある。本日のドル円の市場の予想レンジとしては79.00−79.70円となっている。
商品:NY原油反落
10日のNY原油先物取引は、ノルウェー政府が、労働組合に対してストライキの終結を指示すると同時に、経営側に対しても、ロックアウトの中止を命じたことを受けて、原油生産の全面停止となる事態が回避され、供給ひっ迫懸念が後退し、売りが優勢となった。中心限月の8月限の終値は、前営業日比2.08ドル安の1バレル83.91ドルで引けた。
NY金先物取引では、為替市場でドル高・ユーロ安が進行したことなどが嫌気され、反落して引けた。中心限月の8月限の終値は、前営業日比9.30ドル安の1オンス1,579.80ドルで引けた。