2012年8月22日のマーケット予想

株:NYダウ続落
21日の米株式市場は、スペインの国債入札が順調だったことなどを好感し、上昇して始まったものの、その後は、アップルなどのハイテク株を中心に利益確定の売りが入り、続落して引けた。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比68.06ドル安の13,203.58ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場は下落したものの、為替市場で、ユーロ高円安が進行するなど、強弱材料が交錯する中で、動きづらいとの声がある。シカゴ先物市場の日経平均先物が9,155円となっており、株式市場の予想レンジは、9,100円−9,200円となっている。

為替:ユーロが上昇
21日の外国為替市場では、先日独誌が報じたECBによるユーロ圏重債務国の国債買い入れを実施する方針について、英紙が、確認できる可能性があると報じたことを受けて、ECBがスペインやイタリアの国債買い入れを行うとの期待感が膨らみ、ユーロが上昇する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は79円台前半、ユーロドルは1.24ドル台後半となっている。
本日は、FOMC議事録の公表や、米7月中古住宅販売件数(予想:451万戸)などの経済指標の発表が予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては78.80−79.60円となっている。

商品:NY金続伸
21日のNY原油先物取引は、為替市場でドル安・ユーロ高が進行したことや、シリア内戦が深刻化するなど、中東の地政学的リスクの高まりなどを背景に買いが優勢となり、反発して引けた。中心限月の9月限の終値は、前営業日比0.71ドル高の1バレル96.68ドルで引けた。
NY金先物取引でも、為替市場でドル安・ユーロ高が進行したことなどを背景に買いが膨らみ、5日続伸となった。中心限月の12月限の終値は、前営業日比19.90ドル高の1オンス1,642.90ドルで引けた。