2011年5月20日のマーケット予想

株:NYダウ続伸
19日の米株式市場は、週間新規失業保険申請件数が40.9万件と市場予想より良い内容だったことを受けて、買いが先行した。しかし、その後に発表された4月中古住宅販売件数が505万戸、5月フィラデルフィア地区連銀景況指数が3.9と市場予想より悪い内容となったことが嫌気され、上値が重い展開となり、ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比45.14ドル高の12,605.32ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場は上昇したものの、週末要因から見送りムードが広がりやすく、動きづらいとの声がある。シカゴ先物市場の日経平均先物は9,625円となっており、市場の予想レンジとしては9,550円−9,700円となっている。

為替:ドルが下落
19日の外国為替市場では、米経済指標の悪化を受けて、ドルが下落する展開となり、NY終値ベースで、ドル円は81円台半ば、ユーロドルは1.43ドル近辺となっている。
本日は、日銀金融政策決定会合の公表と白川総裁の会見に注目が集まっている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては81.20−82.20円となっている。

商品:NY原油反落
19日のNY原油先物取引は、米国の経済指標が悪い内容となり、米景気の先行き不安が広がったことや、国際エネルギー機関が、相場抑制のため緊急在庫放出の可能性があると示唆したことなどを背景に、売りが優勢となった。中心限月の6月限の終値は、前営業日比1.66ドル安の1バレル98.44ドルで引けた。
NY金先物取引でも、原油価格の下落に連れて、売りが優勢となり、一時1485.80ドルを付けた。その後、為替市場でドル安・ユーロ高が進行したことから、値を戻したものの、プラス圏を回復すには至らず、中心限月の6月限の終値は、前営業日比3.40ドル安の1オンス1,492.40ドルで引けた。