株:NYダウ続伸
17日の米株式市場は、ギリシャの債務問題をめぐって、ドイツとフランスが結束して取り組む考えを示したことを受けて、ギリシャの債務不履行回避に向けた議論が進展するとの期待が高まり、上昇して始まった。ただ、6月ミシガン大消費者信頼感指数が71.8と市場予想を下回る悪い内容だったことから、上値は限定的となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比42.84ドル高の12,004.36ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場は上昇したものの、為替市場でドル安・円高となっており、強弱材料が交錯する中で、動きづらいとの声がある。シカゴ先物市場の日経平均先物は9,365円となっており、市場の予想レンジとしては9,300円−9,450円となっている。
為替:ユーロが上昇
17日の外国為替市場では、ギリシャの債務問題について、フランスとドイツが、民間部門の自発的参加を盛り込む追加支援策の支持を表明したことを受けて、ギリシャの追加支援が実現するとの期待感を背景に、ユーロが上昇する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は80円近辺、ユーロドルは1.43ドル近辺となっている。
本日は、注目される経済指標の発表がないことや、21,22日のFOMCを控えて、様子見ムードが強まるとの声がある。本日のドル円の市場の予想レンジとしては79.50−80.50円となっている。
商品:NY原油続落
17日のNY原油先物取引は、米経済指標が悪い内容だったことや、週末のポジション調整の動きなどを背景に、売りが優勢となり、一時91.84ドルまで下落した。その後は、為替市場のドル安・ユーロ高を受けてやや下げ幅を縮小したものの、中心限月の7月限の終値は、前営業日比1.94ドル安の1バレル93.01ドルで引けた。
一方、NY金先物取引では、為替市場のドル安基調や、米国の景気先行きに対する不透明感が強まる中で、安全資産としての金が引き続き買われ、続伸して引けた。中心限月の8月限の終値は、前営業日比9.20ドル高の1オンス1,539.10ドルで引けた。