2011年6月23日のマーケット予想

株:NYダウ反落
22日の米株式市場は、FRBが発表したFOMC声明で、景気回復は従来の予想よりいくぶん緩慢とし、米国の景気認識を下方修正したことや、その後のバーナンキFRB議長の記者会見で、追加の刺激策について言及しなかったことが嫌気され、反落して引けた。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比80.34ドル安の12,109.67ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が下落しており、株式市場にとってマイナス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物は9,555円となっており、市場の予想レンジとしては9,500円−9,650円となっている。
 
為替:ドルが上昇
22日の外国為替市場では、FOMCとバーナンキFRB議長の記者会見で、実質ゼロ金利政策の継続を決定したものの、QE2終了後の追加緩和策について言及がなかったことなどを背景に、ドルが買い戻される展開となった。NY終値ベースで、ドル円は80円台前半、ユーロドルは1.43ドル台前半となっている。
本日は、週間新規失業保険申請件数(予想:41.5万件)、米5月新築住宅販売件数(予想:31.0万戸)などの経済指標の発表が予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては80.00−80.70円となっている。

商品:NY原油続伸
22日のNY原油先物取引は、米エネルギー情報局が発表した週の在庫統計で、原油在庫が前週比170万バレル減、ガソリン在庫が46.4万バレル減となり、いずれも市場予想を上回る取り崩しだったことや、FOMCで実質ゼロ金利政策の据え置きが決定されたことなどを受けて、堅調に推移した。中心限月の8月限の終値は、前営業日比1.24ドル高の1バレル95.41ドルで引けた。
NY金先物取引では、ギリシャで改造内閣が議会に信任されたものの、同国の債務問題をめぐる不透明感は根強く、引き続き、安全資産としての金を買う動きが強まり、7日続伸となった。中心限月の8月限の終値は、前営業日比7.00ドル高の1オンス1,553.40ドルで引けた。