2011年7月14日のマーケット予想

株:NYダウ反発
13日の米株式市場は、中国の第2四半期GDPが同年同期比+9.5と市場予想を上回り、各国の株式市場が堅調に推移したことや、バーナンキFRB議長が、経済の見通しが悪化すれば追加金融緩和を検討する用意があると議会で発言したことなどを背景に買いが優勢となり、NYダウは一時12,600ドル台に乗せた。ただ、その後は、欧州の債務問題などがくすぶる中で利食い売りが優勢となり、上げ幅を縮める展開となった。
ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比44.73ドル高の12,491.61ドルで引けた。本日の東京市場では、米株式市場が反発しているものの、為替市場で円高・ドル安となっており、強弱材料が交錯する中で、動きづらいとの声もある。シカゴ先物市場の日経平均先物が9,930.円となっており、市場の予想レンジとしては9,900円−10,000円となっている。

為替:ドルが下落
13日の外国為替市場では、バーナンキFRB議長が議会証言で、景気が悪化すれば、追加金融緩和を検討する用意があると発言したことを受けて、ドルが主要通貨に対して下落する展開となり、NY終値ベースで、ドル円は78円台後半、ユーロドルは1.41ドル台後半となっている。
本日は、米新規失業保険申請件数(予想:41.5万件)、米6月生産者物価指数(予想:前月比-0.2%)、米6月小売売上高(予想:前月比-0.1%)などの経済指標の発表が予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては78.00−79.50円となっている。
 
商品:NY金史上最高値更新
13日のNY原油先物取引は、EIAの週間在庫統計で、原油在庫が前週比310万バレルの取り崩しとなり、市場予想を上回る取り崩しだったことや、為替市場のドル安・ユーロ高の進行などを背景に買いが優勢となり、続伸した。中心限月の8月限の終値は、前営業日比0.62ドル高の1バレル98.05ドルで引けた。
NY金先物取引では、バーナンキFRB議長が追加金融緩和の可能性に言及したことや、欧州債務問題の懸念などを背景に、安全資産としての金が買われる展開となり、史上最高値を更新して引けた。中心限月の8月限の終値は、前営業日比23.20ドル高の1オンス1,585.50ドルで引けた。