2011年8月16日のマーケット予想

株:NYダウ続伸
15日の米株式市場は、米グーグルが通信機器大手モトローラを125億ドルで買収すると発表したことを受けて、今後、M&Aが活発化するとの期待感が高まり、3日続伸となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比213.88ドル高の11,482.90ドルで引けた。
本日の東京市場では、欧米株式市場が上昇しており、株式市場にとってプラス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が9,135円となっており、市場の予想レンジとしては9,050円−9,200円となっている。

為替:ユーロが上昇
15日の外国為替市場では、16日に行われる仏サルコジ大統領と独メルケル首相の会談で、ユーロ圏債務問題について、前向きな結果が得られるとの期待感が膨らむ中で、ユーロがドルや円に対して上昇した。NY終値ベースで、ドル円は76円台後半、ユーロドルは1.44ドル台半ばとなっている。
本日は、独第2四半期GDP(予想:前期比+0.5%)、英7月消費者物価指数(予想:前月比-0.1%)、米7月住宅着工件数(予想:60.0万戸)などの経済指標の発表が予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては76.30−77.30円となっている。

商品:NY金反発
15日のNY原油先物取引は、欧米株式市場が堅調だったことや、為替市場でドル安が進行したことなどを追い風に反発した。中心限月の9月限の終値は、前営業日比2.50ドル高の1バレル87.88ドルで引けた。
NY金先物取引では、NY製造業景況指数が-7.72と市場予想を大幅に下回るなど、米経済指標が低調な結果となり、安全資産の金に買いが入ったことに加えて、為替市場のドル安も支援材料となり、3日ぶりに反発した。中心限月の12月限の終値は、前営業日比15.40ドル高の1オンス1,758.00ドルで引けた。