株:NYダウ続伸
4日の米株式市場は、先週末の米雇用統計の改善を受けて、景気回復期待が高まっており、上昇して始まった。ただ、その後は、ここ最近の株価上昇を受けた利食い売りがみられたことから、上値は限定的となり、NYダウは上昇したものの、ナスダックは下落して引けた。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業23.31ドル高の12,400.03ドルで引けた。
本日の東京市場では、各国の株式市場が小幅な値動きとなったことに加えて、シカゴ先物市場の日経平均先物は9,730円と、前日の日経平均株価の終値とほぼ同水準となっており、動きづらいとの声がある。市場の予想レンジとしては9,650円−9,800円となっている。
為替:ほぼ変わらず
4日の外国為替市場では、バーナンキFRB議長が日本時間5日早朝に行う公演や、ECB理事会の動向に市場の注目が集まる中で、値動きに乏しい展開となった。NY終値ベースで、ドル円は84円台前半、ユーロドルは1.42ドル台前半となっている。
本日は、豪準備銀行理事会の開催、FOMC議事録の公表が予定されており、市場の注目が集まっている。経済指標の発表では、豪2月貿易収支(予想:+9.5億豪ドル)、ユーロ圏2月小売売上高(予想:前月比+0.0%)、3月ISM非製造業景気指数(予想:59.8)などが予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては83.50−84.50円となっている。
商品:NY原油続伸
4日のNY原油先物取引は、内戦状態が続くリビアでは、収束の兆しが見えない状況が続いていることに加えて、ナイジェリアで総選挙の実施が遅れ、アルジェリアで反体制によるデモが発生するなど、中東・アフリカ情勢の政情混乱に収束の兆しがみえないことなどを背景に3日続伸し、中心限月の5月限の終値は、前日比0.53ドル高の1バレル108.47ドルで引けた。
NY金先物取引では、ここ最近、原油や穀物価格が上昇する中で、インフレヘッジとしての金を買う動きが強まり、反発して引けた。中心限月の6月限の終値は、前営業日比4.10ドル高の1オンス1,433.00ドルで引けた。