株:NYダウ続落
24日の米株式市場は、原油価格が急反発したことを受けて、素材やエネルギー関連株を中心に買いが入り、上昇して始まった。しかし、その後は、欧州圏の財政問題や景気先行き不透明感が強まる中で売りが優勢となり、引けにかけてマイナス圏に沈んだ。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比25.05ドル安の12,356.21ドルで引けた。
本日の東京市場では、シカゴ先物市場の日経平均先物は9,475円と、前日の日経平均株価と同水準だったことから、取引材料に欠けるとの声がある。市場の予想レンジとしては9,400円−9,550円となっている。
為替:ユーロが上昇
24日の外国為替市場では、独5月IFO業況指数が114.2と市場予想を上回る内容だったことから、ユーロがドルなどに対して上昇する展開となり、NY終値ベースで、ドル円は82円近辺、ユーロドルは1.441ドル近辺となっている。
本日は、日4月貿易統計、米4月耐久財受注(予想:先月比-2.2%)などの経済指標の発表が予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては81.50−82.50円となっている。
商品:NY原油反発
24日のNY原油先物取引は、ゴールドマン・サックスがエネルギー需要の拡大や需給ひっ迫の可能性などを理由に、2011年末時点での北海ブレンド原油の相場見通しを120ドルに上方修正したことを背景に、買いが優勢となった。中心限月の7月限の終値は、前営業日比1.89ドル高の1バレル99.59ドルで引けた。
NY金先物取引では、ギリシャで野党が財政再建計画を拒否し、同国の債務問題の行方に不透明感が強まったことや、為替市場でのドル安・ユーロ高の進行などが好感され、3日続伸となった。中心限月の6月限の終値は、前営業日比7.90ドル高の1オンス1,523.30ドルで引けた。