2011年8月23日のマーケット予想

株:米株式市場反発
22日の米株式市場は、前週末に大幅下落したコンピューター世界最大手ヒューレット・パッカードが反発するなど、先週までの急落を受けて安値拾いの買いが入ったことや、バーナンキFRB議長が26日に行う講演で追加量的緩和に言及するのではないかとの思惑が相場を下支えし、3日ぶりに反発した。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比37.00ドル高の10,854.65ドルで引けた。
本日の東京市場では、欧米株式市場が反発しており、プラス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が8,670円となっており、市場の予想レンジとしては8,600円−8,700円となっている。

為替:ユーロが下落
22日の外国為替市場では、メルケル独首相がユーロ圏共同債に改めて反対する姿勢を示したことが嫌気され、ユーロがドルなどに対して下落する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は76円台後半、ユーロドルは1.43ドル台半ばとなっている。
市場では、26日のバーナンキFRB議長の講演に注目が集まっていることや、日本やスイス当局による介入警戒感も高まっていることから、本日は、動きづらいとの声がある。本日のドル円の市場の予想レンジとしては76.30−77.30円となっている。

商品:NY金続伸
22日のNY原油先物取引は、欧米株式市場の上昇に連れる展開となり、3日ぶりに反発した。中心限月の9月限の終値は、前営業日比1.86ドル高の1バレル84.12ドルで引けた。
NY金先物取引では、引き続き欧州圏の債務問題や世界的な景気減速懸念を背景に、安全資産としての金を買う動きが強まり、上昇して始まった。その後も、バーナンキFRB議長が26日の講演で量的緩和策に言及するのではないかとの観測が浮上していることなどを材料に、上値を伸ばし、連日の最高値更新となった。中心限月の12月限の終値は、前営業日比39.70ドル高の1オンス1,891.90ドルで引けた。