株:NYダウ続落
1日の米株式市場は、ギリシャのパパンドレウ首相が、欧州連合首脳会議で合意したギリシャへの包括的な支援策について、国民投票を行う方針を表明し、この国民投票が否決された場合、ギリシャがデフォルトに陥る可能性があることから、欧州圏の債務危機に対する懸念が強まった。さらに、10月中国購買担当者景気指数(PMI)が51.0と市場予想を下回る内容だったことや、英国や米国の経済指標も悪い内容だったことなどが悪材料となり、ほぼ全面安の展開となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比297.05ドル安の11,657.96ドルで引けた。
本日の東京市場では、欧米株式市場が下落しており、株式市場にとってマイナス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が8,765円となっており、市場の予想レンジとしては8,700円−8,850円となっている。
為替:ユーロが下落
1日の外国為替市場では、欧州圏の債務問題に対する懸念が強まる中で、前日に引き続き、ユーロが大幅に下落し、NY終値ベースで、ドル円は78円台前半、ユーロドルは1.37ドル近辺となっている。
本日は、FOMC政策金利の公表とバーナンキFRB議長の記者会見に注目が集まっている。また、日本政府・日銀による円売り介入への警戒感も高まっており、その動向にも注目が集まっている。経済指標の発表では、10月ADP全米雇用報告(予想:10.1万人)などが予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては77.50−79.00円となっている。
商品:NY原油続落
1日のNY原油先物取引は、為替市場でドル高・ユーロ安が進行したことや、株式市場の下落などが悪材料となり、3日続落となった。中心限月の12月限の終値は、前営業日比1.00ドル安の1バレル92.19ドルで引けた。
NY金先物取引でも、為替市場でドル高・ユーロ安が進行したことなどが嫌気され、続落となった。中心限月の12月限の終値は、前営業日比13.40ドル安の1オンス1,711.80ドルで引けた。