株:NYダウほぼ変わらず
9日の米株式市場は、原油価格が落ち着いた動きとなったことに加えて、この日は注目される経済指標の発表がないなど、取引材料に乏しい中で、小幅な値動きで終始し、ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比1.29ドル安の12,213.09ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が小幅な値動きとなっていること、シカゴ先物市場の日経平均先物は10,560円と、日経平均株価の前営業日終値とほとんど変わらない水準であることから、動きづらいとの声がある。市場の予想レンジとしては10,500円−10,650円となっている。
為替:小幅な値動き
9日の外国為替市場では、注目される取引材料が乏しい中で、動意薄の展開となり、NY終値ベースで、ドル円は82円台半ば、ユーロドルは1.39ドル近辺となっている。
本日は、英中銀金融政策決定会合が開催されるほか、米国で30年債入札が行われる。経済指標の発表では、豪2月雇用統計(予想:失業率5.0%、就業者数+2.0万人)、週間新規失業保険申請件数(予想:38.0万件)などに注目が集まっている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては82.00−83.00円となっている。
商品:NY金反発
9日のNY原油先物取引は、EIAの週間在庫統計で、原油在庫が前週比250万バレル増と市場予想を上回る積み増しとなったことが嫌気されて売りが優勢となった。中心限月の4月限の終値は、前日比0.64ドル安の1バレル104.38ドルで引けた。
NY金先物取引では、内戦状態の続くリビアに加えて、イエメンやクウェートでデモが起きるなど、中東・アフリカ情勢をめぐる混乱が続いていること、ポルトガル国債の利回りが、ユーロ導入後、最高水準まで上昇するなど、欧州圏の財政問題が再燃する中で、安全資産としての金が買われ、中心限月の4月限の終値は、前営業日比2.40ドル高の1オンス1,429.60ドルで引けた。