株:NYダウ続伸
14日の米株式市場は、週間新規失業保険申請件数が41.2万件と前週から2.7万件増加したこと、ゴールドマン・サックスが金融危機時の対応を巡って、規制当局が捜査に踏み切るとの懸念が高まったことから、金融株などは下落した。ただ、企業決算への期待感が相場を下支えしたことから、コカコーラなどに買いが入り、ナスダックはマイナスとなったものの、NYダウとS&Pは続伸して引けた。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比14.16ドル高の12,285.16ドルで引けた。
本日の東京市場では、前日取引終了後に発表されたグーグルの決算が市場予想を下回り、時間外取引で急落していることなどが、株式市場にとってマイナス材料となりそうだ。また、中国の経済指標の動向にも注目が集まっている。シカゴ先物市場の日経平均先物は9,620円となっており、市場の予想レンジとしては9,500円−9,700円となっている。
為替:ドルが下落
14日の外国為替市場では、米国の経済指標の悪化を受けて、ドルが主要通貨に対して下落する展開となり、NY終値ベースで、ドル円は83円台半ば、ユーロドルは1.44ドル台後半となっている。
本日は、米3月消費者物価指数(予想:前月比+0.5%)、4月NY州製造業景気指数(予想:16.65)、米4月ミシガン大消費者信頼感指数(予想:68.3)などの経済指標の発表が予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては82.80−84.00円となっている。
商品:NY原油続伸
14日のNY原油先物取引は、為替市場でドル安・ユーロ高が進行したことなどを背景に買いが優勢となり、続伸して引けた。中心限月の5月限の終値は、前営業日比1.00ドル高の1バレル108.11ドルで引けた。
NY金先物取引でも、為替市場でドル安が進行したことに加えて、米3月卸売物価指数が前月比+0.7%と引き続き高水準だったことから、インフレヘッジとして金を買う動きが強まり、大幅続伸して引けた。中心限月の6月限の終値は、前営業日比16.80ドル高の1オンス1,472.40ドルで引けた。