株:NYダウ続落
6日の米株式市場は、米金融規制強化をめぐって当局関係者の発言が相次いだことや、原油価格の下落などを受けて、金融株やエネルギー株などを中心に下落する展開となっ」た。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比61.30ドル安の12,089.96ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が引き続き下落しており、株式市場にとってマイナス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物は9,360円となっており、市場の予想レンジとしては9,300円−9,400円となっている。
為替:ユーロが下落
6日の外国為替市場では、ドイツの当局者がギリシャ向け追加支援策はまだ定かではないと発言したことや、ユーロ圏財務相会合のユンケル議長がユーロが過大評価されているとの見方を示したことなどが嫌気され、ユーロが下落する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は80円台前半、ユーロドルは1.45ドル台後半となっている。
本日は、豪準備銀行理事会(政策金利)の発表が予定されており、市場の注目が集まっている。また、米国時間にはバーナンキFRB議長の講演も予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては79.80−80.50円となっている。
商品:NY金続伸
6日のNY原油先物取引は、OPECが8日に開かれる総会で増産を決定するのではないかとの見方が強まったことや、米国の景気先行き懸念などを背景に、売りが優勢となり、100ドルの大台を割り込んで引けた。中心限月の7月限の終値は、前営業日比1.21ドル安の1バレル99.01ドルで引けた。
一方、NY金先物取引では、先週発表された米経済指標が弱い内容となり、米国の景気先行きに不透明感が強まっていることや、欧州圏の債務問題などを背景に買いが活発化し、一時1557.10ドルを付けた。その後は、利食い売りが優勢となり、値を消したものの、中心限月の8月限の終値は、前営業日比4.80ドル高の1オンス1,547.20ドルで引けた。