2011年9月27日のマーケット予想

株:NYダウ反発
26日の米株式市場は、欧州当局者がギリシャ債務に50%の債務元本の削減を適用する計画や欧州金融安定ファシリティー(EFSF)の規模拡大、欧州中央銀行の利下げが噂されるなど、欧州債務問題の進展に期待が集まる中で、金融株を中心に買い戻される展開となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比272.38ドル高の11,043.86ドルで引けた。
本日の東京市場では、欧米株式市場が反発しており、株式市場にとってプラス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が8,465円となっており、市場の予想レンジとしては8,350円−8,550円となっている。

為替:ユーロが上昇
26日の外国為替市場では、欧州当局者がEFSFの拡充を検討するなど、欧州債務問題が進展するとの期待が広がる中で、ユーロが買われる展開となった。NY終値ベースで、ドル円は76円台前半、ユーロドルは1.35ドル台前半となっている。
本日は、7月米ケース・シラー住宅価格指数(予想:前月比+0.7%)米9月消費者信頼感指数(予想:46.0)などの経済指標の発表が予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては76.00−76.80円となっている。

商品:NY原油反発
26日のNY原油先物取引は、前週に引き続き世界的な景気減速懸念の高まりなどが嫌気され、一時77.11ドルを付けた。ただ、その後は、欧米株式市場が反発したことや、為替市場でユーロが上昇したことを好感し、急速に買い戻される展開となった。中心限月の11月限の終値は、前営業日比0.39ドル高の1バレル80.24ドルで引けた。
一方、NY金先物取引では、23日に米CMEグループが金先物証拠金の引き上げを発表したことや、他市場での損失を補填するための換金売りが強まる中で、4日続落となった。中心限月の12月限の終値は、前営業日比45.00ドル安の1オンス1,594.80ドルで引けた。