株:NYダウ反落
21日の米株式市場は、オランダで財政健全化をめぐる与野党の意見対立を背景に、ルッテ首相が内閣総辞職の意向を表明したことや、フランス大統領選挙の第1回投票で再選を目指すサルコジ大統領が2位と苦戦するなど、欧州圏の政局不安が広がったことや、中国の4月HSBC中国製造業購買担当景況指数速報値が49.1、ユーロ圏購買担当者景況指数が47.5といずれも景気の拡大と後退を判断する分かれ目となる50を下回ったことなどが嫌気され、反落して引けた。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比102.09ドル安の12,927.17ドルで引けた。
本日の東京市場では、欧米株式市場が下落しており、株式市場にとってマイナス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が9,450円となっており、株式市場の予想レンジとしては9,400円−9,550円となっている。
為替:ユーロが下落
21日の外国為替市場では、ユーロ圏の経済指標が軟調だったことや、欧州の政局不安が広がる中で、ユーロが下落する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は81円台前半、ユーロドルは1.31ドル台半ばとなっている。
本日は、米3月新築住宅販売件数(予想:32.0万戸)、米4月消費者信頼感指数(予想:69.7)などの経済指標の発表が予定されている。また、欧州の政局に対する動向にも注目が集まっている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては80.60−81.60円となっている。
商品:NY原油反落
21日のNY原油先物取引は、欧州と中国の経済指標が軟調だったことや、欧州の政局不安などが嫌気され、反落して引けた。中心限月の6月限の終値は、前営業日比0.77ドル安の1バレル103.11ドルで引けた。
NY金先物取引でも、為替市場でドル高・ユーロ安が進行したことなどが嫌気され、3日ぶりに反落して引けた。中心限月の6月限の終値は、前営業日比10.20ドル安の1オンス1,632.60ドルで引けた。