株:NYダウ反発
25日の米株式市場は、建設機械大手キャタピラーの4-6月期決算で純利益が大幅に増加し、通期の利益見通しを上方修正したことや、航空機大手ボーイングの企業決算も市場予想を上回る内容だったことを好感し、上昇して始まった。ただ、米6月新築住宅販売件数が35.0万戸と前月から大幅な減少となったことや、アップルの企業決算が市場予想を下回ったことなどが相場の重しとなり、上値は限定的となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比58.73ドル高の12,676.05ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が反発しており、株式市場にとってプラス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が8,410円となっており、株式市場の予想レンジは、8,300円−8,450円となっている。
為替:ユーロが上昇
25日の外国為替市場では、ノボニーオーストリア中銀総裁が、欧州安定機構(ESM)に銀行免許を付与することについて肯定的な姿勢を示したことなどを背景にユーロが上昇する展開となり、NY終値ベースで、ドル円は78円台前半、ユーロドルは1.21ドル台半ばとなっている。
本日は、イタリア国債の入札が行われる予定となっており、市場の注目が集まっている。経済指標の発表では、米6月耐久財受注(予想:前月比+0.3%)、週間新規失業保険申請件数(予想:38.0万件)などが予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては77.60−78.40円となっている。
商品:NY原油続伸
25日のNY原油先物取引は、EIAの週間在庫統計で、原油在庫が前週比270万バレル増、ガソリン在庫が410万バレル増と市場予想を上回る積み増しとなったことが嫌気され、一時86.84ドルを付けた。ただ、その後は、米株式市場が反発したことや、為替市場でユーロが上昇したことなどを好感し、切り返す展開となった。中心限月の8月限の終値は、前営業日比0.47ドル高の1バレル88.97ドルで引けた。
NY金先物取引では、来週もしくは9月に行われるFOMCでFRBが新たな景気刺激策を講じる可能性があると米紙が報じたことや、為替市場でユーロ高・ドル安が進行したことなどを好感し、大幅反発して引けた。中心限月の8月限の終値は、前営業日比31.90ドル高の1オンス1,608.10ドルで引けた。