2012年8月24日のマーケット予想

株:NYダウ続落
23日の米株式市場は、セントルイス連銀のブラード総裁が、先日公表されたFOMC議事録について、「やや古い」との見解を示したことを受けて、早期の追加金融緩和への期待感が後退したことや、中国の8月製造業PMIが47.8とさえない結果となったことなどが嫌気され、続落して引けた。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比115.30ドル安の13,057.46ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が下落しており、株式市場にとってマイナス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が9,080円となっており、株式市場の予想レンジは、9,000円−9,150円となっている。

為替:ユーロが上昇
23日の外国為替市場では、スペインがユーロ圏各国と金融支援の条件について議論しているとの報道を受けて、ユーロが上昇する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は78円台半ば、ユーロドルは1.25ドル台半ばとなっている。
本日は、注目される取引材料が乏しく、様子見ムードが強まるとの声がある。本日のドル円の市場の予想レンジとしては78.20−78.80円となっている。

商品:NY金反発
23日のNY原油先物取引は、米国による早期の追加金融緩和への期待感が後退したことや、中国の経済指標がさえない結果となったことなどが嫌気され、反落して引けた。中心限月の9月限の終値は、前営業日比0.99ドル安の1バレル96.27ドルで引けた。
一方、NY金先物取引では、主要抵抗線であった150日移動平均と200日移動平均を上抜けたことによるテクニカルの買いが入ったことや、為替市場でドル安・ユーロ高が進行したことなどを背景に大幅反発して引けた。中心限月の12月限の終値は、前営業日比32.30ドル高の1オンス1,672.80ドルで引けた。