株:NYダウ反発
29日の米株式市場は、米第2四半期GDP改定値が前期比年率+1.7%と速報値から上方修正されたことや、米7月住宅販売保留指数が前月比+2.4%となったことなどを好感し、買いが優勢となった。ただ、週末のバーナンキFRB議長の講演を控える中で、様子見ムードも強く、上値は限定的となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比4.49ドル高の13,107.48ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が小動きだったことなどから、動きづらいとの声がある。シカゴ先物市場の日経平均先物が9,065円となっており、株式市場の予想レンジは、9,000円−9,100円となっている。
為替:ユーロが下落
29日の外国為替市場では、週末のバーナンキFRB議長の講演を控える中で、様子見ムードが強まる中で、ここ最近上昇していたユーロに売りが入る展開となった。NY終値ベースで、ドル円は78円台半ば、ユーロドルは1.25ドル台前半となっている。
本日は、米7月個人消費支出(予想:前月比+0.5%)、新規失業保険申請件数(予想:37.0万件)などの経済指標の発表が予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては78.40−79.00円となっている。
商品:NY原油反落
29日のNY原油先物取引は、EIAの週間在庫統計で、原油在庫が前週比380万バレル増と予想外の積み増しとなったことや、ハリケーン「アイザック」による石油関連施設への被害が限定的との見方が強まったことなどが嫌気され、反落して引けた。中心限月の10月限の終値は、前営業日比0.84ドル安の1バレル95.49ドルで引けた。
NY金先物取引では、米第2四半期GDP改定値が速報値から上方修正されるなど、米国の経済指標が堅調だったことを受けて、米国の追加金融緩和への期待感が後退し、続落して引けた。中心限月の12月限の終値は、前営業日比6.70ドル安の1オンス1,663.00ドルで引けた。