株:NYダウ反落
13日の米株式市場は、格付け会社S&Pがフランスなど複数のユーロ圏加盟国の長期債格付けの引き下げを発表するとの見通しが伝わったことや、JPモルガン・チェースの第4四半期決算内容が23%減益となり、市場予想を下回ったことなどが嫌気され、NYダウは一時150ドル超の下落となった。ただ、その後は買い戻しの動きが優勢となり、下げ幅を縮小する展開となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比48.96ドル安の12,422.06ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が下落しており、株式市場にとってマイナス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が8,460円となっており、株式市場の予想レンジとしては8,350円−8,500円となっている。
為替:ユーロが下落
13日の外国為替市場では、格付け会社S&Pがフランスなど複数のユーロ圏加盟国の長期債格付けの引き下げを発表するとの見通しが伝わったことを受けて、ユーロが下落する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は76円台後半、ユーロドルは1.26ドル台後半となっている。
本日のシドニー市場では、S&Pによるユーロ圏の一部諸国の格下げの発表を受けて、ユーロが下落しており、引き続き欧州圏の動向に注目が集まっている。また、米国市場がキング牧師誕生日のため休場となり、市場参加者が減少し、値動きが荒くなる可能性があるので、注意する必要がある。本日のドル円の市場の予想レンジとしては76.50−77.30円となっている。
商品:NY原油続落
13日のNY原油先物取引は、格付け会社が複数のユーロ圏加盟国の長期債格付けの引き下げを発表するとの見通しが伝わったことを受けて、為替市場でドル高・ユーロ安の動きが進行したことに加えて、欧州経済の景気後退入りの懸念が高まり、今後のエネルギー需要が減退するとの思惑などから、売り優勢となった。中心限月の2月限の終値は、前営業日比0.40ドル安の1バレル98.70ドルで引けた。
NY金先物取引では、為替市場でドル高・ユーロ安が進行したことや、上海金取引所が金ならびに銀のフォワード取引の証拠金を一時的に引き上げると発表し、同国からの買いが鈍ったことも売り材料となり、4日ぶりに反落して引けた。中心限月の2月限の終値は、前営業日比16.90ドル安の1オンス1,630.80ドルで引けた。