2012年3月22日のマーケット予想

株:NYダウ続落
21日の米株式市場は、2月中古住宅件数が459万戸と市場予想を下回る悪い内容となったことや、中国の景気減速への警戒感が広がる中で、住宅関連株やエネルギー株を中心に売りが優勢となり、NYダウとS&Pは下落して引けた。一方で、ソフトウエアのオラクルの決算が好調だったことを受けて、ハイテク株に買いが入り、ハイテク株中心のナスダック総合株価指数は上昇して引けた。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比45.57ドル安の13,124.62ドルで引けた。
本日の東京市場では、NYダウが下落しており、株式市場にとってマイナス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が10,000円となっており、株式市場の予想レンジとしては9,950円−10,100円となっている。

為替:ユーロが下落
21日の外国為替市場では、スペインの財政再建を巡る懸念が高まる中で、同国の10年債利回りが1ヶ月ぶりの高水準となったことが嫌気され、ユーロが下落する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は83円台前半、ユーロドルは1.32ドル台前半となっている。
本日は、ユーロ圏3月製造業PMI(予想:49.5)、米週間新規失業保険申請件数(予想:35.4万件)などの経済指標の発表が予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては83.00−83.80円となっている。

商品:NY原油反発
21日のNY原油先物取引は、EIAの週間在庫統計で、原油在庫が120万バレル減と予想外の取り崩しとなったことなどを好感し、反発して引けた。中心限月の5月限の終値は、前営業日比1.20ドル高の1バレル107.27ドルで引けた。
NY金先物取引では、ここ最近の下落を受けた安値拾いの買いが入る一方で、為替市場でドル高が進行するなど、強弱材料が交錯する中で、同意薄の展開となった。中心限月の4月限の終値は、前営業日比3.30ドル高の1オンス1,650.30ドルで引けた。