2012年4月10日のマーケット予想

株:NYダウ続落
9日の米株式市場は、前週末の雇用統計が弱い内容となり、米景気回復に対する懸念が浮上したことなどが嫌気され、続落して引けた。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比130.55ドル安の12,929.59ドルで引けた。
本日の東京市場では、日銀の金融政策決定会合の動向などに注目が集まっている。シカゴ先物市場の日経平均先物が9,565円となっており、株式市場の予想レンジとしては9,500円−9,650円となっている。
 
為替:ドルが下落
9日の外国為替市場では、前週末の雇用統計が弱い内容となったことを受けて、米国で追加金融緩和をめぐる観測が高まり、ドルがユーロなどに対して下落する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は81円台半ば、ユーロドルは1.31ドル近辺となっている。
本日は、日銀金融政策決定会合(政策金利の公表)に注目が集まっている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては81.20−82.20円となっている。
 
商品:NY原油反落
9日のNY原油先物取引は、前週末の米雇用統計が弱い内容となり、米景気回復に対する懸念が浮上したことや、イランの核開発をめぐり、イランと国連安保理常任理事国にドイツを加えた6ヶ国による協議が開催されることが確定したことを受けて、イラン情勢をめぐる情勢が和らぐのではないかとの期待感が広がったことなどが売り材料となり、反落して引けた。中心限月の5月限の終値は、前営業日比0.85ドル安の1バレル102.46ドルで引けた。
一方、NY金先物取引では、中国の3月消費者物価指数が前月比+3.6%と前月を大幅に上回り、インフレヘッジとしての金に買いが入ったことや、インドで、宝飾業者による金塊の輸入販売に対する新たな課税に対するストライキが終了したことを受けて、買い安心感が広がったことなどから、続伸して引けた。中心限月の6月限の終値は、前営業日比13.80ドル高の1オンス1,643.90ドルで引けた。