株:NYダウ続落
7日の米株式市場は、先週末に行われたギリシャとフランスの選挙結果を受けて、欧州圏の財政問題に対する懸念が膨らみ、アジアや欧州の株式市場が下落したことに連れて、下落して始まった。ただ、その後は、スペインの大手銀行に公的資金が注入される可能性があるとの一部報道などをきっかけに買い戻しが優勢となり、下げ幅を縮小して引けた。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比29.74ドル安の13,008.53ドルで引けた。
本日の東京市場では、欧米株式市場は下落したものの、一時の急落からは大きく買い戻されたことや、シカゴ先物市場の日経平均先物が9,205円と前日の日経平均株価の終値を上回っており、株式市場にとってプラス材料となりそうだ。株式市場の予想レンジとしては9,100円−9,250円となっている。
為替:ユーロが下落
7日の外国為替市場では、前週末のフランスとギリシャの選挙結果を受けて、欧州圏の財政問題に対する懸念が膨らみ、ユーロドルが一時1.30ドルの大台を割り込むなど、ユーロが主要通貨に対して大幅に下落した。ただ、欧米時間に入ると、徐々に買い戻しの動きが優勢となり、ユーロは下げ幅を縮小する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は79円台後半、ユーロドルは1.30ドル台半ばとなっている。
本日は、注目される取引材料がないものの、欧州の財政問題に対する懸念が膨らむ中で、当局者の発言などには注意する必要がある。本日のドル円の市場の予想レンジとしては79.50−80.20円となっている。
商品:NY原油続落
7日のNY原油先物取引は、前週末のフランスとギリシャの選挙結果を背景に欧州圏の財政問題に対する懸念が膨らみ、時間外取引で一時、95.34ドルを付けた。その後は、為替市場でユーロが買い戻されたことから、原油相場も買い戻しの動きが優勢となり、下げ幅を縮小して引けた。中心限月の6月限の終値は、前営業日比0.55ドル安の1バレル97.94ドルで引けた。
NY金先物取引でも、原油相場の動きに連れる展開となり、反落して引けた。中心限月の6月限の終値は、前営業日比6.10ドル安の1オンス1,639.10ドルで引けた。