株:NYダウ反発
26日の米株式市場は、4月S&Pケース・シラー住宅価格指数が前月比+0.7%と市場予想を上回る大幅な上昇となったことなどを好感し、関連銘柄を中心に買いが優勢となった。ただ、6月消費者信頼感指数が62.0と前月から低下したことが嫌気され、上値は限定的となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比32.01ドル高の12,534.67ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が上昇しており、株式市場にとってプラス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が8,690円となっており、株式市場の予想レンジは、8,650円−8,750円となっている。
為替:ユーロが下落
26日の外国為替市場では、ドイツのメルケル首相がユーロ共同債の導入について、「自分が生きている限りはあり得ない」と強く否定したことなどを受けて、今週のEU首脳会議で欧州圏の債務危機の解決に向けた取り組みが進展するとの期待感が後退し、ユーロが下落する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は79円台半ば、ユーロドルは1.24ドル台後半となっている。
本日は、6月独消費者物価指数(予想:前年比+1.8%)、米5月耐久財受注(予想:前月比+0.4%)などの経済指標の発表が予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては79.20−79.80円となっている。
商品:NY原油反発
26日のNY原油先物取引は、米経済指標がまちまちな内容となるなど、取引材料に欠ける1日となる中で、前日終値近辺で揉み合う展開となった。中心限月の8月限の終値は、前営業日比0.15ドル高の1バレル79.36ドルで引けた。
NY金先物取引では、米6月消費者信頼感指数が4ヶ月連続の悪化となり、米国経済がデフレに陥るとの懸念が浮上したことに加えて、インドなどアジア勢の現物筋の買いが鈍っていることが引き続き悪材料となり、反落して引けた。中心限月の8月限の終値は、前営業日比13.50ドル安の1オンス1,574.90ドルで引けた。