2012年7月30日のマーケット予想

株:NYダウ続伸
27日の米株式市場は、米第2四半期GDPが前期比年率換算で+1.5%と低い伸び率にとどまり、来週開かれるFOMCで追加金融緩和に対する期待感が膨らんだことや、ドラギECB総裁とバイトマン独連銀総裁の会談で、ユーロ圏防衛に向けて国債買い取りなど複数の措置について協議すると報じられたことなどを好感し、買いが優勢となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比187.73ドル高の13,075.66ドルで引けた。
本日の東京市場では、欧米株式市場が上昇しており、株式市場にとってプラス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が8,685円となっており、株式市場の予想レンジは、8,600円−8,750円となっている。

為替:ユーロが上昇
27日の外国為替市場では、ドラギECB総裁とバイトマン独連銀総裁の会談で、ユーロ圏防衛に向けて国債買い取りなど複数の措置について協議すると報じられたことを好感し、ユーロが上昇する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は78円台半ば、ユーロドルは1.23ドル台前半となっている。
今週は、31、1日のFOMC、2日のECB理事会、週末の雇用統計に注目が集まっており、本日は動きづらいとの声がある。本日のドル円の市場の予想レンジとしては78.20−78.80円となっている。

商品:NY原油続伸
27日のNY原油先物取引は、為替市場でドル安・ユーロ高が進行したことや、欧米当局による追加金融緩和への期待感などを背景に買いが優勢となり、4日続伸して引けた。中心限月の8月限の終値は、前営業日比0.74ドル高の1バレル90.13ドルで引けた。
NY金先物取引でも、為替市場でドル安・ユーロ高が進行したことなどを背景に買いが優勢となったものの、前日までの上昇を受けた利益確定の売りも入ったことから、上値は限定的となった。中心限月の8月限の終値は、前営業日比2.90ドル高の1オンス1,618.00ドルで引けた。