カテゴリー別アーカイブ: 日経225ニュース

日経225先物に特化したニュース・情報です。

辛口

  このブログを普段、ご覧の方は、ある程度免疫ができていると思いますが(笑)、私は結構、ものを言うときはばっさりと直言するし、必要とあれば、物事を極端に決めつけてかかって論じます。そうしないと、メッセージがきちんと伝わらないですからね。もちろん、そのことによって、ときには激烈な副作用もあることは重々承知です。
  ただ、海外でプレゼンテーションとか、研究発表とか、経験したことのある人は分かっていただけると思いますが、日本では辛口、過激と思われるようなとんがった主張も、海外ではごく普通に受け入れられることの方が普通です。もちろんその結論に至った経緯については、きちんと分かりやすく、丁寧に説明する必要はあり、そこはルール、マナーとしてわきまえておく必要があるのですが。
  その辺が日本人が本当の意味で、“国際化”できない原因の一つでしょうね。人の目とか空気ばかりを気にし過ぎて、結局、何が言いたいのかわからないということが多々あり、周りの人も厳しい追及とかしないし、きちんと評価、吟味できないのでもやーっとしたまま、なぁなぁの状態で終わってしまいます。私は高校から米国で過ごしたので、教育の違いが大きいでしょうね。言いたいことをどうやって伝えるかということを常に腐心します。
  ディベートとか、論文を交わして議論するのは下手である反面、日本は、言葉は通じ合えなくても、以心伝心というか、微妙な空気を読んで、その場の雰囲気にマッチした提案、サービス、物をつくりだすという能力は高いと思います。これは日本人に備わった天性というか、独特な能力ですよね。この辺は、いくら評価してもし足りないでしょう。だから、一概に否定するものでもありません。
  私は主張がはっきりする分、人と共同作業をするときなんかは、その辺は、どちらかというと、欧米流のビジネスライクな部分もあるので、周囲の人とあつれきが生じることもありますね。自分の長所でもあるし、短所、弱点であることを痛感することが多々あります。
  日本では、はっきり物を言わない人が多いので、結構、めずらしがられて、好意的にみられることが多いですね。自分では友人は少ない方だとばかり思っていたのですが、はっきりものを言うので、どういう人間かわかってもらいやすく、親友とは言わないまでも、それに近い、分かり合える友人は割とおおいですね。そういう友人で、晩御飯をたべる相手は、半月分ぐらいいます。結構、驚かれますけどね。
  猿岩石の有吉弘之さんなんかは、辛口キャラで再ブレイクしましたが、世の中、ある程度、毒がないと楽しくないですからね。むしろ逆に毒を欲しがっている部分もあるでしょう。
  辛口ばかりで、シニカルな世界もいやですが、寿司にわさび、ラーメンにコショウ、日本そばに七味唐辛子をかけるように、ちょっとしたスパイスがあると、アクセントがつき、さらにおいしさが引き立ちます。
  私にとっては幸いというか、まだまだ、日本は全体に、スパイスが効かず、のっぺりした平板な状態なので、もっともっと辛口のスパイスをふりかける余地があります。特に経済や金融市場をめぐる、コメント、言説のたぐいはひどいものがありますね。
  これからも、辛口、毒をはきまくっていきたいと思います。ついてこられる人だけついてきてください。

2月23日のポイント

  ぐずぐずするのかと思ったら、高値をとってきました。ただ、動きは何となくすっきりしません。ここでもしがらみを作っての上昇です。
  この先、どこまで上昇するのか、とても楽しみですが、どのタイミングで反転するのか、見ものです。ドル・円も時間、値幅(1円程度)調整するのかと思ったら、1ドル=80を超えてきました。月足、週足なんかから上値めどを読んでいかねばなりませんが、正直、上値めどが見えづらいです。
  どうも、このブログで書いている内容を意識して、ちょっとだけデフォルメして書いている、ブログ(商売のやつ)があるようですが、これからはたまに嘘も交ぜようと思いますので、気を付けてくださいね。まあ、決定的な場面で何が起きているかわからないでしょうけどね。いまだにショートのロスカットがどうのこうの言っている人もいますが、ネタですよね(爆笑)。

空気

  日本人は周りの空気(ニューマ)によって行動が支配されている、というのが、有名な山本七平さん(故人)の名著「空気の研究」の論旨です。今さら取り立てて言う必要はないと思いますが、「KY」なんて言葉に象徴されるように日本人は本当に「空気」ばかり読んでいます。
  空気を読む国民というのは、世界的にもめずらしい存在でしょうね。世界中を歩き回れば、日本人と同じような人たちに出会えるかもしれませんが、世界の主要国でこれほど空気を気にする国民は希有の存在です。
  なんだかんだ言っても、日本人は個人プレーより、集団プレーの時に能力を発揮しますから、チームの和を保のに空気を読む能力は大切なんだと思います。空気を読めるからこそ、見える物があり、それが優れた製品、サービスを生み出す原動力になっている面は大きいでしょう。
  ただ、怖いのは、空気を読むことばかりに気が向いてしまい、危機を察知することがおろそかになってしまうことです。誰か一人が「危ない」「やばい」と気付いても、全体の空気がゆるんでいれば、たとえ警鐘を鳴らしても「何言ってるのあの人」みたいな白い目で見られることが多いです。
  それでいて、いざ不意を突かれると一気に警戒心一色になってしまい、あつものに懲りてなますを吹くというか、異常に神経質になってしまいます。
  原発をめぐる状況がまさにそうですよね。東京電力福島第1原発事故前までは、「原発が危ない」と言っても、だれも相手にしなかったし、そう主張する人たちはちょっと頭がおかしいのではないかと思われていました。私自身もそう思っていましたし。
  ところが、事故が起きると一気に世論は原発が危険だという流れに傾いてしまい、「だから私はあの時原発は危ないんだと言ったのに」みたいな被害者意識だけを丸出しにした、無責任な意見がまかり通るようになってしまいました。自分たちが原発で得たエネルギーでどれだけ恩恵を受けたのかはまったく顧みることなしに。
  これは日本人の持つ本当にいやらしく、醜い一面ですよね。そして最大の弱点でもあります。大きな力が働くたびに、萎縮してしまいその力になびいてしまい、客観的に物事を考えられなくなるという。
  日本が67年前に敗戦したときに、なぜ、国が崩壊の寸前まで至ってしまう事態に陥ったのか、日本人自らが反省し、総括しなかったのがやはり大きいでしょうね。
  どんどん日本人の考える力が衰えているので、何も考えずに空気に従って、あるいは現状に疑問を持たずに、意思を形成するのが当たり前になりつつあります。そういう人たちを出し抜けば、いろいろとチャンスは多いのですが、日本全体としては怖いことですね。
  私たちは日々、マーケットと対峙していますが、マーケットとうまく付き合う方法は、「空気を読む」ことです。欧米は金融恐慌への道まっしぐらという感じですが、暴落せずに下げ渋り、しかも小反発するような局面では、利益を得たり、ロスを防ぐには、中長期では間違っていることではあっても、流れに従って、買うしかないのです。すくなくとも売るにしても、伸びきって買い疲れるまで待つしかありません。
  大局観でものを考えつつも、目先の空気を読まなければならないという、複雑な作業を要求されます。動きが一致していればいいのですが、ちぐはぐなことが多いのでストレスがたまります。
  いつも指摘しているとおり、諸悪の根源は米国にあるのですが、従属国日本の力ではあらがえません。大きな力、強いものの前では、あからさまに思い切った行動や手を打てないというのも、残念ながら事実です。だからこそ、空気を読もうとする力が余計に強くなったということも言えることができます。
  どんなに「米国がやばい」「国家破綻するよ」と言い続けても、広がらないのは致し方ないところもあるのです。長年、強い国に従属させられ、しかも平和で安定していたがために何の疑いを抱くこともなくなってしまった。政治家、官僚はおろか、本来、臆病で敏感で慎重であるはずの経済人や金融マンでさえも異変に気付かないのですからね。
  空気の壁を破るのは難しいのです。まずは理解できる人だけ理解して、とにかく生き残ることだけを考えましょう。明らかに有事なわけですから、空気を読んでいては、激動には対処できないのです。空気を超えた先にはいろいろとチャンスもあるでしょうから。

2月22日のポイント

  1ドル=79.75あるいは80円、日経平均9500が意識されています。普通に考えれば、どのタイミングで1ドル=80円乗せ、日経平均1万円超えがあるかということになります。ギリシャ云々はもはや後付けの理由にすぎません。この局面でしつこく欧州、欧州言う奴は馬鹿です。“奴ら”はやると決めているのです。
  ドル・円はもしかすると波動を形成するかも知れませんね。ちょっとした調整があるかもしれません。先物もそうなると連動するかも。うろたえる人もいるでしょうね。
  それにしてももったいぶった動きをしますね。日本の金融機関、個人トレーダーがアホぞろいだということもよーく分かります。アジア時間に嫌がらせをするので、ついつい相場が反転すると考えがちですが、見事にだまされ、踏みあげられるという、この1カ月間、そのパターンが定着してきました。
  個人投資家のブログ見ていても、本当に頭悪い奴が多いですね。何とかセミナーとか、そんなのに引っかかるバカいるのでしょうか? まあ、せいぜい頑張ってくださいよと。
  今週はなかなか動かないであろうことは、なんとなく予想できていましたが、それでも、やることがなくて暇です。

ラーメン道 とんこつの新境地 上野編2

  私はラーメン好き以前に日本そば党なので、日本そばの系統をひく、東京の醤油ラーメンが大好きです。最近は日経先物のブログでもラーメン紹介をするところがちらほらと見られますが、先物の日中の値動きがしょぼく、書くことがないということもあるし(単に文章力がないだけかもしれないですが)、ラーメンが根強いブームであるということもあるのでしょうが、伝統的な日本そば、東京ラーメンを踏まえた上で、論じる人は少ないですね。


  最近は、全国各地で、ラーメンで“起業”する人が増え、ご当地ラーメンや、東池袋・大勝軒、ラーメン二郎をはじめ、東京で修業したり、東京の人気店の影響を受けたラーメン店を地方でも見かけるので、全国各地のラーメンを知ることができて面白いですね。
  ただ、その半面、あくまでもラーメンなんて、所詮はB級グルメの範疇なので、「正統」とかいう概念を持ち込むのはどうかとも思うのですが、素材とか技術を駆使しているんだけれども、表層的な味覚に訴えかけるだけで、心に響かないラーメンも、ままあります。
  残念なのは、大阪のラーメン店ですね。大阪というと「きつねうどん」のイメージがあり、麺文化が栄えているようなイメージがありますが、大阪でおいしいきつねうどんのお店なんてほとんど見かけませんからね(それでも何店かは知っていますが)。
  大阪の日本そば店ははっきり言って終わっているし、あれだけ食に対する意識が高い地域にもかかわらず、ラーメンに関しては歴史が浅く、中には東京とか博多の味に影響されたりなんかして、おいしい店もあるのですが、全体的にどういう歴史的な流れを汲んでいるのか分からず、薄っぺらい感じは否めません。
  粉もん文化といいながら、広島ほどお好み焼き文化が根付いているわけでもないですからね。大阪の人はもう一度、自分たちの食文化を見直した方がいいのではないでしょうか。ポテンシャルはあるのですから、大阪の文化とか味覚に根付いたラーメンが出てきてほしいと思います。
  さて、私は日本そばと中華そばが融合した、東京ラーメンをこよなく愛するのですが、とんこつにも興味が湧いています。ほんのちょっと前までは無関心だったし、「あんなものはラーメンではない」という意識も強かったのですが。


  東京で開業する新興店は、伝統的な日本そば(魚介系)の流れを汲む店がやはり圧倒的に多いのですが、それと並んで、横浜の家系ラーメンとか、博多の影響なんかもあるのでしょうけど、とんこつベースの店も勢いがありますね。
  このブログでも、海外にも展開するラーメン界のキラ星、神奈川「なんつっ亭」の品川の支店を取り上げたことがありますが、とんこつラーメンに対する偏見を覆す、洗練された完成度の高いものに仕上がっていました。
  今回は新宿・小滝橋通りの「麺屋武蔵」の系列店、上野にある「麺屋武蔵 武骨」を取り上げたいと思いますが、麺屋武蔵もあちこちに系列店が増え、ラーメン界の一大勢力になりつつありますね。
  麺屋武蔵は昨年夏に初めて訪れたのですが、インパクトがありました。幅広く人気を取り込めるという点では、日本で1、2を争う最高水準ではないかと勝手に思っています。昨年12月に神田の辛くてしびれるミソラーメン店「鬼金棒」(厳密に言うと系列店ではなく系譜を引くお店なのですが)を取り上げましたが、今回は麺屋武蔵系の第2弾になります。
  なぜ、麺屋武蔵の系列店が新宿や渋谷、池袋、品川のような若者やビジネスマンが多くいるところではなく、上野にあるのかは分かりませんが、あちこちにおいしいラーメン店があるというのはいいことだと思います。街の名所になり、地域の活性化に役に立つでしょうからね。


  上野のいいところは、駅を出て、ちょっと歩くと、気軽に立ち寄れそうな飲食店がたくさんあることです。新宿、渋谷だと駅から遠いし、ビルの中にあるような店舗はちょっと敷居が高く、きっかけが必要なのですが、上野だとふらりと入れそうな気軽さがあります。
  武骨は、丸井上野店の東側の通りを御徒町方向に下った、以前紹介した油そば店「椿」と同じ通り沿いにあります。上野のアメ横やその界隈は、あか抜けないんだけれども、それでいてさすがに東京だけあって集客力はそれなりにあって、独特の雰囲気があります。


  お店は上野と御徒町のちょうど中間地点くらいにあり、メーンストリートから外れているので、人通りは決して多くはないのですが、平日午後2時前に到着したときには、満員で5人ほどが席が空くのを待っていました。
  メニューはスープの種類(色)に合わせて、大きく分けて3種類あります。ベーシックなとんこつと魚介スープを合わせた「白」、豆板醤を利かせた「赤」、そしてイカスミでつくった香油とマー油がスープを覆う「黒」です。私は「黒 武骨味玉らー麺」(850円)を選びました。
  店内は12席で、柱で席が二分され、それぞれ別の入り口からでないと入れないという、ちょっと変わった構造になっています。
  新宿の本店は店員がきびきびとしているのが印象的ですが、ここでも同様。麺をゆで上げたときの「よいしょ~!」という威勢のよい掛け声が気持ち良く響きます。


  黒を頼んだので、ある程度予想はしていましたが、イカスミの黒が強烈なインパクトでした。コーヒーの茶色がかった黒とは違う、藍色がかったインクのような黒光りが独特の彩りを放ちます。
  イカスミ香油はスープの表面を覆う程度で、れんげで軽くすくうと、すぐ下にはクリーム色のとんこつスープが見えました。独特の香ばしさを伴った、しかも、とんこつらしい丸みとこくのある味でした。それでいて普通のとんこつラーメンとは違う、さっぱりした後味という。
  麺は、太めの麺でした。本場のとんこつラーメンは、やや粉っぽい感じがしますが、武骨のものは、おそらく他の系列店と同じ系統の麺を使っていると思われ、透明感と弾力があります。ここも普通のとんこつラーメンとは一線を画しています。
  チャーシューは、武蔵おなじみの角煮を使っています。今年の冬は例年になく厳しいので、普通の平べったいチャーシューよりも甘みのある角煮の方がおいしく感じられますね。夏場は逆に感じるかもしれません。
  イカスミをはじめ、一ひねりも二ひねりもしているので、印象に残る味でした。「武蔵でラーメンを食べた」という達成感が感じられます。
  オーソドックスなスタイルのとんこつもいいですが、新しい可能性を切り開いたという感じです。独特のこだわりを持つ武蔵ならではですね。東京ラーメンの系譜を引いたからこういうつくりになるんでしょうけど、本場の人はどう評価するのでしょうか。とんこつの新しい形として好意的に受け止めるのでしょうか? それとも本場の味に慣れていると違和感を感じるのでしょうか? 興味があります。


  一部の飲食店が口コミを操作していた事実が発覚した「食べログ」ですが、麺屋武蔵に関しては、賛否が拮抗しているという印象を持ちます。
  私の場合、素朴な東京ラーメンや、日本そばを食べ慣れてきましたが、初めて麺屋武蔵のラーメンを食べたときは衝撃でしたけどね。「どうせ新興店なんてたいしたことないだろう」とタカをくくっていたのですが、よく考えてつくり込まれていているのに驚きました。
  味付けはどちらかというと若者向けなのですが、幅広い層に受け入れられる味だと思います。否定的なコメントをした人にはもっともっとほかのお店と食べ比べてみてほしいし、麺屋武蔵にも何度か足を運んでほしいなとおもいます。
  私には研究熱心さやラーメンにかける思いみたいなものが伝わってきました。


  都内には麺屋武蔵の系列店が本店を含めて11店ありますが、一つ一つ訪ねてみたいと思いますね。麺屋武蔵が出すラーメンだから何かやってくれるだろうという期待感があります。