そもそも、米国株はQE3をすでに織り込んで、高い水準で推移しているので、ここから上を目指すには、何か材料が欲しいところです。唯一住宅関連の指標がこのところ好転していることから、景気の好循環につかがることに期待が高まっていますが、全体としては低水準であり、どこまでけん引できるのか、疑問もあります。
日本株は、第1四半期の内容がまずまずで、先行き見通しもそれなりだったので、堅調に推移してきましたが、ここへきて、チャイナ・リスクですよね。それなりの痛手になるのではないでしょうか。円高も指数上はマイナスです。
欧米が、思い切った資金供給策を打ち出し、日銀も追随した形ですが、いかんせん規模が小さいですね。というより、インフレ、資源、商品、食糧価格高騰傾向を考えると、安易に大規模金融緩和をすべきではない、日銀は表向き、欧米に追従する姿勢を見せつつ、最低限の節度を保ったといえるでしょう。
結果的に、円に対する相対的な信認が高まったことで、円高傾向に回帰したということです。
【ドル・円】
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【日経225先物】
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