9月4週目 テクニカル分析と戦略

  テクニカル的には、戻してもいいかなという局面であり、日米欧の当面の金融政策が出そろったことで、何らかの方向性を打ち出してくるのかなと思っていたのですが、結局、今のところ「行って来い」の状況です。
  そもそも、米国株はQE3をすでに織り込んで、高い水準で推移しているので、ここから上を目指すには、何か材料が欲しいところです。唯一住宅関連の指標がこのところ好転していることから、景気の好循環につかがることに期待が高まっていますが、全体としては低水準であり、どこまでけん引できるのか、疑問もあります。
  日本株は、第1四半期の内容がまずまずで、先行き見通しもそれなりだったので、堅調に推移してきましたが、ここへきて、チャイナ・リスクですよね。それなりの痛手になるのではないでしょうか。円高も指数上はマイナスです。
  欧米が、思い切った資金供給策を打ち出し、日銀も追随した形ですが、いかんせん規模が小さいですね。というより、インフレ、資源、商品、食糧価格高騰傾向を考えると、安易に大規模金融緩和をすべきではない、日銀は表向き、欧米に追従する姿勢を見せつつ、最低限の節度を保ったといえるでしょう。
  結果的に、円に対する相対的な信認が高まったことで、円高傾向に回帰したということです。

【ドル・円】
20120922 usdjpy daily

【日経225先物】
20120922 nk225f daily