2012年9月24日のマーケット予想

株:NYダウ反落
21日の米株式市場は、スペインと欧州委員会が支援の前提条件となる財政改革について協議しているとの報道を好感し、上昇して始まった。しかし、その後は、最近の株価上昇を受けた利益確定の売りが優勢となり、マイナス圏に沈んだ。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比17.46ドル安の13,579.47ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場は小動きだったものの、為替市場で円高基調が継続しており、輸出関連株などにとってマイナス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が9,035円となっており、株式市場の予想レンジは、9,000円−9,100円となっている。

為替:ユーロが上昇
21日の外国為替市場では、スペインが、年金の凍結と法定退職年齢引き上げの早期実施を検討しているとの報道などを受けて、欧州圏の債務問題に対する懸念が和らぐとの期待感から、ユーロが上昇する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は78円台前半、ユーロドルは1.29ドル台後半となっている。
本日は、独9月IFO景況感指数(予想:102.5)などの経済指標の発表が予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては77.80−78.50円となっている。

商品:NY原油反発
21日のNY原油先物取引は、為替市場でドル売り・ユーロ買いが進行したことなどを好感し、5日ぶりに反発して引けた。中心限月の11月限の終値は、前営業日比0.47ドル高の1バレル92.89ドルで引けた。
NY金先物取引でも、為替市場でドル安・ユーロ高が進行したことなどを好感し、一時1,787.20ドルを付けた。その後は、利益確定の売りが入り、上値を削る展開となった。中心限月の12月限の終値は、前営業日比7.80ドル高の1オンス1,778.00ドルで引けた。

 

                                                                                          

日経平均始値9071.32円

外国人売買動向
買い 11200000株
売り 13900000株
差し引き 2700000株売り越し

日経平均先物前日比-50円の9010円で取引スタート。
前日のニューヨークダウ平均は反落。

デイトレード値動き注目銘柄
3236 プロパスト
2792 ハニーズ
2432 ディーエヌエー
8871 ゴールドクレスト
6269 三井海洋開発
1721 コムシスホールディングス
1983 東芝プラントシステム
7860 エイベックス
8170 アデランス
8237 松屋
6465 ホシザキ電機

【小技集 4】イベント直後に注意

  本来なら、先々週、先週の大イベントの前にご説明すべきだったのですが、方向性は一つしかないと確信していたので、つい先延ばしになってしまいました。
  どうやら、当分、レンジ相場が続くことになりそうなので、細かい動きを注視しつつ、分かりやすい動きをする、数少ないチャンスに懸けるしかないわけですが、テクニカルを理解した上で、小技を使って、動きを予測し、耐え忍ぶしかありません。
  この小技も大手金融機関同士の符牒と考えられます。日米の金融政策の発表や雇用統計、新規失業保険申請者数、ISM景況指数など、注目度が高い、比較的大きなイベントの直後によく見られます。

9月4週目 テクニカル分析と戦略

  テクニカル的には、戻してもいいかなという局面であり、日米欧の当面の金融政策が出そろったことで、何らかの方向性を打ち出してくるのかなと思っていたのですが、結局、今のところ「行って来い」の状況です。
  そもそも、米国株はQE3をすでに織り込んで、高い水準で推移しているので、ここから上を目指すには、何か材料が欲しいところです。唯一住宅関連の指標がこのところ好転していることから、景気の好循環につかがることに期待が高まっていますが、全体としては低水準であり、どこまでけん引できるのか、疑問もあります。
  日本株は、第1四半期の内容がまずまずで、先行き見通しもそれなりだったので、堅調に推移してきましたが、ここへきて、チャイナ・リスクですよね。それなりの痛手になるのではないでしょうか。円高も指数上はマイナスです。
  欧米が、思い切った資金供給策を打ち出し、日銀も追随した形ですが、いかんせん規模が小さいですね。というより、インフレ、資源、商品、食糧価格高騰傾向を考えると、安易に大規模金融緩和をすべきではない、日銀は表向き、欧米に追従する姿勢を見せつつ、最低限の節度を保ったといえるでしょう。
  結果的に、円に対する相対的な信認が高まったことで、円高傾向に回帰したということです。

【ドル・円】
20120922 usdjpy daily

【日経225先物】
20120922 nk225f daily

弱者の兵法

  マーケットに向き合っていると、常に理不尽なことの連続です。先日は、日銀金融政策決定会合を受けて、日米欧の金融政策が出そろったことで、しばらくは、厳しかった相場環境が少し緩むのかなと思いきや、ドル・円なんて半日も持たずに崩落。日経225先物も底堅さを維持しつつもつれ安しています。
  個人投資家は常に、その理不尽と対峙し、苦悩せざるを得ないのです。つまらないサイン配信業者とか、最強の投資手法をうたった情報商材屋なんかが相変らず跋扈していますが、華々しい戦績でうらやましい限りです(笑)。
  基本的には、今の相場で、欧米の名だたる金融機関から、国内機関投資家、デイトレーダーに至るまで、苦悩を抱えていない人はいないといっていいでしょう。その苦悩を告白できないまま、どんなに偉そうなことを言っても、素晴らしいトレード成績を掲げても、とても信用することはできないし、苦悩がにじみ出ないものについては、100%偽物だと言い切っていいと思います。
  苦悩と向き合い、克服しない限り、勝ち残れないし、それこそが投資の世界なのだと思います。世界の金融市場で主導権を持つ、欧米の金融機関だって大変だと思いますよ。バブル崩壊でみんな疑心暗鬼になっているわけだから、そう簡単には騙されません。
  彼らだって食べていかなければならないわけだから、結局、政府や中央銀行をけしかけて、低金利政策や金融緩和をしてもらうことで、なんとか食い扶持を維持しているわけです。一見華やかな業界ですが、一枚表皮を剥ぐと、生活保護にむらがる連中と、大差はないわけです。
  なぜ今、世界の金融市場は元気がないかというと、本気で勝負させてくれる環境にないからです。ガチンコで、世界中の国債や株式に値付けをしたら、金融市場はたちまち崩壊してしまうでしょう。
  現在の世界帝国である米国は、すでに実質的に国家破綻状態ですが、ドルの価値があるかのように見せかけてなんとか覇権を維持しています。ユーロに対しては、財政問題に対して難癖をつけて今のところ、優位を保っていますが、比較的健全な経済を維持している日本円に対しては、一貫して弱含んでいます。
  1ドル=70円台がすっかり見慣れた光景になっていますが、為替介入や金融緩和を行っているから、かろうじて水準を維持しているだけのことで、本当のドルの価値はいくらかということで、市場原理にゆだねたら、1ドル=50円、60円あるいは、もっと価値は低いかもしれません。
  当面は、各国が“協調”して金融緩和をすることで、市場は安定し、ドルもしばらくはユーロだけでなく円に対しても強含むことでしょう。大統領選前後には新たな動きが出てくるでしょうし、イランに戦争を仕掛けたりなんかして、ドルの価値を人為的に操作することも予想されます。
  ただ、いくらこんな茶番劇を繰り返しても、米国の衰退は覆い隠せないでしょう。そもそも、米国の生産性が他国より著しく高いというわけでもなく、そんな国が馬鹿みたいな強大な軍隊を維持して、世界中に展開するのはやはり無理があります。
  今の金融市場は米国や欧米の金融機関が世界に対して優位に立つために、見せかけ以上に強く見せるという、いわば「虚飾」によって成り立っているのです。
  だから、真っ当な値動きなんてまず期待できません。本当なら、ドルやユーロの価値はもっともっと低いし、国債や株式なんて、紙屑同然のものも少なくないでしょう。ショート三昧でぼろ儲けのはずなのですが、そううまくはいかないということは、皆さん、経験則からご存知でしょう。
  ファンダメンタルやテクニカルに基づいて、しっかりした根拠に基づいて、しかも、中長期の視点に立って、投資するのが、王道なんでしょうけれども、人為的に市場を操作するので、なかなか、そうもいきません。
  どうしても情報入手で後れを取り、資金も少ないので市場に与える影響もほとんどゼロの個人投資家が生き残っていくには、わずかなヒントを頼りに、手繰り寄せていくしかありません。
  ファンダメンタル、テクニカルについて正しい知識を身につけるとともに、正体の見えない相場では、ほんの小さな兆候を見逃さない姿勢も大切なのです。本来は外道なのですが、現在のでたらめな市場の動きに対応するには、小技を駆使するしかありません。「たかが小技」とあなどることはできないのです。
  その局面にあった投資手法が求められるわけで、個人投資家は日々、苦悩する中で、しぶとく生き残る策を追求する必要があるのです。

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