G20 財務相会議がSDRを議論(宿輪先生の通貨のすべて)
2月18〜19日の日程で、仏パリにおいてG20財務相・中央銀行総裁会議(以下、G20財務相会議)が開催され、共同声明を発表して閉幕した。「通貨」に特に関連が深い議題は「グローバルな不均衡」と「国際通貨制度」であった。
共同声明によると、「グローバルな不均衡」の是正については、(1)公的債務残高と財政赤字、民間貯蓄率と民間債務、(2)貿易収支、投資所得などからなる対外収支などをモノサシとするとしている。為替レートや外貨準備という指標は外れることになった。
今後の計画は、4月に開催される次回のG20財務相会議までに、具体的にモノサシを固め、そのモノサシでチェックする対象国を選ぶことになっている。