日本企業のグローバル化に欠かせない人材戦略革命(荒井裕樹の「破壊から始める日本再興」)

 「日本を何とかしたい!」と心底から考えている荒井裕樹氏。背景には、国内総生産(GDP)が世界第3位に転落するなど、日本の存在感が低下していることがある。ではどうしたらいいのか? 同氏は「日本の基幹産業の再編をどんどん進めるべきだ」と、本コラムで主張してきた。  荒井氏は、年収4億円を超える訴訟弁護士の仕事を捨て、2008年夏、MBA(経営学修士号)を取得するため米国に留学した。直後にリーマンショックに遭遇。「100年に一度」といわれた世界的な金融・経済危機の震源地となったニューヨークで金融工学を学び、投資ファンドによって日本を変革したいと意欲を燃やしている。  そんな荒井氏が今回、日本再興にとって最も重要なテーマである人材の問題についての持論を展開する。