2011年10月28日のマーケット予想

株:NYダウ続伸
27日の米株式市場は、26日に開催された欧州連合首脳会合で、域内銀行の資本増強や、ギリシャ国債の元本50%減免、EFSFの規模をレバレッジの活用で1兆ユーロに拡大することで合意したことを受けて、欧州債務危機に対する懸念が後退した。さらに、米第3四半期GDP速報値が+2.5%と前期を大きく上回ったことなどを背景に、金融株やエネルギー株などを中心に買いが入り、NYダウは約3ヶ月ぶりに12,000ドルの大台を回復した。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比339.51ドル高の12,208.55ドルで引けた。
本日の東京市場では、欧米株式市場が上昇しており、プラス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が9,045円となっており、市場の予想レンジとしては8,900円−9,100円となっている。

為替:ユーロが上昇
27日の外国為替市場では、欧州連合がギリシャの債務削減やEFSFの規模拡大について合意したことを受けて、欧州債務危機に対する懸念が後退し、ユーロが上昇する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は76円近辺、ユーロドルは1.41ドル台後半となっている。
本日は、日9月鉱工業生産(予想:先月比-2.1%)、米9月個人消費支出(予想:前月比+0.6%)などの経済指標の発表が予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては75.50−76.50円となっている。

商品:NY原油急反発
27日のNY原油先物取引は、欧州圏の債務問題に対する懸念が後退し、為替市場でドル安・ユーロ高が進行したこと、堅調な米経済指標などを好感し、急反発となった。中心限月の12月限の終値は、前営業日比3.76ドル高の1バレル93.96ドルで引けた。
NY金先物取引でも、為替市場でドル安・ユーロ高が進行したことや、原油相場の大幅上昇につれ高となり、5日続伸となった。中心限月の12月限の終値は、前営業日比24.20ドル高の1オンス1,747.70ドルで引けた。