2011年11月22日のマーケット予想

株:NYダウ急落
21日の米株式市場は、格付け会社ムーディーズがフランスの国債利回り上昇に対して警戒感を示したことや、ハンガリーがIMFとEUに金融支援を要請するなど、欧州圏の債務危機にたいする懸念が強まったことに加えて、米国の財政赤字削減策をめぐる超党派特別委員会の協議が決裂したことなどが嫌気され、金融株を中心に急落する展開となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比248.85ドル安の11,547.31ドルで引けた。
本日の東京市場では、欧米株式市場が急落しており、株式市場にとってマイナス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が8,265円となっており、市場の予想レンジとしては8,200円−8,350円となっている。
 
為替:高金利通貨が下落
21日の外国為替市場では、欧州の債務危機や米国の財政赤字削減策をめぐる超党派協議の難航を背景に、リスク回避の動きが強まり、豪ドルなどの高金利通貨が下落する展開となり、豪ドル円は約1ヶ月ぶりに76円割れとなった。NY終値ベースで、ドル円は76円台後半、ユーロドルは1.34ドル台後半となっている。
本日は、米第3四半期GDP改定値(予想:前期比+2.5%)などの経済指標の発表が予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては76.50−77.30円となっている。
 
商品:NY原油続落
21日のNY原油先物取引は、為替市場でドル高が進行したことや、欧州の債務危機や米国の財政赤字削減策をめぐる超党派協議の難航などが嫌気され、続落となった。中心限月の1月限の終値は、前営業日比0.75ドル安の1バレル96.92ドルで引けた。
NY金先物取引では、原油相場や株式市場が下落する中で、他市場での損失を相殺するために、金を手仕舞う動きが強まったことなどが嫌気され、急反落となった。中心限月の12月限の終値は、前営業日比46.50ドル安の1オンス1,678.60ドルで引けた。