2011年11月24日のマーケット予想

株:NYダウ続落
23日の米株式市場は、この日行われたドイツの10年債入札が異例の札割れとなり、欧州圏の信用不安がドイツにも影響が及び始めたとの懸念が広がったことや、中国の11月HSBC中国製造業購買担当景況指数が48と大幅に低下したことなどが嫌気され、金融株などを中心に大幅下落となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比236.17ドル安の11,257.55ドルで引けた。
本日の東京市場では、欧米株式市場が急落しており、株式市場にとってマイナス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が8,150円となっており、市場の予想レンジとしては8,100円−8,250円となっている。

為替:ユーロが下落
23日の外国為替市場では、ドイツの10年債入札が異例の札割れとなったことや、イタリアの10年債利回りが一時7%の大台を突破するなど、欧州圏の債務危機に対する懸念が強まる中で、ユーロが下落する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は77円台前半、ユーロドルは1.33ドル台半ばとなっている。
本日は、米国が感謝祭のため休場となり、取引参加者が減少するため、動きづらいとの声がある。本日のドル円の市場の予想レンジとしては76.80−77.50円となっている。
 
商品:NY原油反落
23日のNY原油先物取引は、欧州債務問題の深刻化や米国、中国の経済指標が軟調だったことなどが嫌気され、急落して始まり、一時95.35ドルを付けた。ただ、EIAの週間在庫統計で、原油在庫が前週比620万バレル減と予想外の大幅な取り崩しだったことを好感し、下げ幅を縮める展開となり、中心限月の1月限の終値は、前営業日比1.84ドル安の1バレル96.17ドルで引けた。
NY金先物取引では、為替市場でドル高・ユーロ安が進行したことなどが嫌気され、反落となった。中心限月の12月限の終値は、前営業日比6.50ドル安の1オンス1,695.90ドルで引けた。