新年恒例の箱根駅伝は、“山の神”柏原竜二選手を擁する東洋大学が大会新記録で圧勝しました。柏原選手は今年は4年生で最後の箱根になるわけで、しかもキャプテンという重責を担ったわけですが、自らも山登り区間の5区の区間新記録を打ち立て、堂々たる有終の美を飾りました。
率直に、「やはり持っている人は持っているんだなぁ」とあらためて感じさせられました。柏原選手は上り坂のあるコースに強く、山の神も平地でのレースでは、平凡な選手といっても過言ではなく、それだけに箱根は文字通りあれ舞台だったわけですが、自身の大記録と合わせて記録ずくめで、しかも今後しばらくは更新するのは難しいだろうと予測される、素晴らしい結果です。
特にマラソンに造詣が深いというわけでもないものの、毎年、正月になると、何気なく箱根駅伝を見ていたのですが、この4年間は柏原選手のおかげで駅伝を楽しませてもらいました。
走り終えた後の柏原選手のコメントは「楽しかった」というもの。5区で柏原選手にたすきをつないだ時点で、かなりのリードで、プレッシャーから解放され、さすがに急な坂道では何度か苦しい表情をみせましたが、軽快な足取りで、躍動感が感じられました。あの大記録は納得です。
私たちも、全国的に注目されるというのはさすがに無理にしても、それぞれの仕事やトレードで、自分の得意な分野を磨き、「これだけは負けない」というものを持ちたいものですね。
トレードなんかだとどんな感じでしょうかね。例えば、以前ならリバウンド狙いのスペシャリストとか、天井を見極めるのがうまいとか、いろんな人がいました。今の相場環境だと、大証の取引時間中の底や天井が見られることはあまりなくなりました。だからなかなか難しいですね。
とりあえず、反転しそうだからロングなりショートを仕込んで、オーバーナイトや週越しでポジションをとるとかすれば、ギャップをつけて上下してくれるという、ギャンブル的な要素が強くなっています。なかなかエントリーのタイミングが難しいです。
私の場合は、下落局面、上昇局面で板の食われ方や細かいチャートの読み込みで、反転を見極めるというスタイルをとっているので、昨年はそこそこ値幅を稼げる局面もありましたが、上値、下値めどが分かりづらいうえ、方向感なくレンジで動く時間も長くなり、このスタイルで押し通すのは厳しくなりつつあります。
思い切って小さな値幅を狙ってエントリーできそうなところもあるにはあるのですが、逆を突かれた時のロスカットを考えると割に合いません。
トレードはスポーツと違って、努力して練習してこういうところを伸ばせば、何とかなるというような法則があるわけではなく、場面、場面に応じて、臨機応変に対応をすることが求められます。
昨日まで通用していたことが、今日、明日通用するとは限らないので、常に頭の中をニュートラルにする必要があります。とくに昨年6月に日経先物の世界に復帰してから、これまでの約半年、痛感しました。これは日経先物に限らず、FXにもあてはまることです。
日々の細かい値動きを追っかけけていると、時々、本当に発狂しそうになることがありますが、それでも、めげずに待ち続ければ、チャンスも少なからずありました。そういうところで確実に取れるようにしたいですね。
昨年なんかは、皆さんご存知の通り、ショートではあまり稼げず、もっぱらロング専門でしたが、それはそれで仕方がない面はありますが、値幅が出そうな局面では、大胆に攻めたいものですね。
こんな厳しい相場でも、トータルでは満足いかないにしても、それなりに利益が出ているのですが、それでも、悔しい思いと反省ばかりしている毎日です。
苦しい場面を何度も経験すれば、もっとトレードに深みが出て、熟練するのかなと、期待していますが、どうなることやら。下手は下手ですが、それでも自分にはトレードしかないと思っているので、得意なスタイル、理想的なスタイルの確立を目指して、精進したいと思っています。
頑張ればロングの神やショートの神になれるでしょうかね。