2012年3月8日のマーケット予想

株:NYダウ反発
7日の米株式市場は、2月ADP全米雇用報告が+21.6万人となり、市場予想を上回ったことや、ギリシャの債務削減について、同国債を保有する銀行の多くが債務交換に応じるとの一部報道を受けて、ギリシャのデフォルト懸念が後退したことなどを好感し、反発して引けた。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比78.18ドル高の12,837.33ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が反発しており、株式市場にとってプラス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が9,650円となっており、株式市場の予想レンジとしては9,550円−9,700円となっている。

為替:ドルが下落
7日の外国為替市場では、ギリシャのデフォルト懸念が後退したことに加えて、FRBが新たな債券買い入れプログラムを計画しているとの報道を受けて、ドルが下落する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は81円近辺、ユーロドルは1.31ドル台半ばとなっている。
本日は、英中銀金融政策決定会合、ECB理事会が予定されている。また、ギリシャの債務削減計画に関する民間からの回答期限が日本時間9日未明となっており、その動向にも注目が集まっている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては80.50−81.50円となっている。

商品:NY金反発
7日のNY原油先物取引は、EIAの週間在庫統計で、原油在庫こそ積み増しとなったものの、ガソリン在庫が40万バレル減、ディスティレート在庫が190万バレル減となり、製品在庫が取り崩しとなったことや、為替市場でドル安・ユーロ高が進行したことなどを好感し、反発して引けた。中心限月の4月限の終値は、前営業日比1.46ドル高の1バレル109.16ドルで引けた。
NY金先物取引でも、為替市場でドル安が進行したことや、FRBが新たな資産買い入れプログラムを検討しているとの報道などを好感し、4日ぶりに反発して引けた。中心限月の4月限の終値は、前営業日比11.80ドル高の1オンス1,683.90ドルで引けた。