2012年4月26日のマーケット予想

株:NYダウ続伸
25日の米株式市場は、アップルやボーイングの企業決算が市場予想を上回ったことなどを好感し、上昇して始まった。また、午後に入り、バーナンキFRB議長の記者会見で、必要に応じて追加緩和の用意があるとの姿勢を示したことも買い材料となり、堅調に推移した。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比89.16ドル高の13,090.72ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が上昇しており、株式市場にとってプラス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が9,595円となっており、株式市場の予想レンジとしては9,550円−9,650円となっている。

為替:ドルが下落
25日の外国為替市場では、バーナンキFRB議長の発言を受けて、ドルが主要通貨に対して下落する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は81円台前半、ユーロドルは1.32ドル台前半となっている。
本日は、4月ユーロ圏景況感指数(予想:94.2)、週間新規失業保険申請件数(予想:37.5万件)などの経済指標の発表が予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては80.80−81.50円となっている。

商品:NY原油続伸
25日のNY原油先物取引は、イランが核開発計画の停止を検討しているとの報道や、EIAの週間在庫統計で原油在庫が前週比400万バレル増と予想以上の積み増しとなったことなどが嫌気され、一時103.11ドルの安値を付けた。しかし、午後に発表されたFOMC声明で、今後の景気見通しについて徐々に加速するとしたことなどを好感し、値を戻す展開となった。中心限月の6月限の終値は、前営業日比0.57ドル高の1バレル104.12ドルで引けた。
NY金先物取引では、FOMC声明で金融緩和政策が据え置かれたことが嫌気され、一時1,625.00ドルの安値を付けた。しかし、バーナンキFRB議長が必要に応じて追加緩和の用意があるとの姿勢を示したことで、急速に下げ幅を縮小し、中心限月の6月限の終値は、前営業日比1.50ドル安の1オンス1,642.30ドルで引けた。