株:NYダウ続落
14日の米株式市場は、ギリシャで新たな連立政権の樹立が難航していることや、ドイツの地方選挙で、メルケル首相率いる与党が大敗を喫するなど、欧州圏の政局不安が高まっていることに加えて、前週末に発覚したJPモルガン・チェースの巨額損失を受けて、金融機関の財務状況に対する不安が高まっていることなどが嫌気され、続落して引けた。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比125.25ドル安の12,695.35ドルで引けた。
本日の東京市場では、欧米株式市場が下落しており、株式市場にとってマイナス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が8,865円となっており、株式市場の予想レンジとしては8,800円−8,950円となっている。
為替:ユーロが下落
14日の外国為替市場では、欧州圏の政局不安が膨らんでいることや、ユーロ圏3月鉱工業生産が前月比-0.3%と予想に反して減少し、欧州圏の景気後退が深刻になるとの懸念が高まったことなどが嫌気され、ユーロが下落する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は79円台後半、ユーロドルは1.28ドル台前半となっている。
本日は、独第1四半期GDP速報値(予想:前期比+0.1%)、ユーロ圏第1四半期GDP速報値(予想:前期比-0.2%)、米4月消費者物価コア指数(予想:前月比+0.2%)、米4月小売売上高(予想:前月比+0.2%)など、注目される経済指標の発表が予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては79.40−80.20円となっている。
商品:NY原油続落
14日のNY原油先物取引は、ギリシャの政局不安などを背景に為替市場でドル高・ユーロ安が進行したことや、サウジアラビアのヌアイミ石油鉱物資源相が「現行価格を下回る水準が望ましい」と述べたことなどが嫌気され、続落して引けた。中心限月の6月限の終値は、前営業日比1.35ドル安の1バレル94.78ドルで引けた。
NY金先物取引でも、為替市場でドル高・ユーロ安が進行したことや、原油相場の下落に連れて、売りが優勢となり、続落して引けた。中心限月の6月限の終値は、前営業日比23.00ドル安の1オンス1,561.00ドルで引けた。