株:NYダウ反落
25日の米株式市場は、格付け会社S&Pがスペインの大手銀行の格付けを引き下げたことや、同国のバンギア銀行が政府に対し、190億ユーロの資金注入を要請するなど、欧州圏の信用不安が拡大したことが嫌気され、反落して引けた。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比74.92ドル安の12,454.83ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が下落しており、株式市場にとってマイナス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が8570円となっており、株式市場の予想レンジは、8,500円−8,650円となっている。
為替:ユーロが下落
25日の外国為替市場では、欧州圏の信用不安が拡大する中で、ユーロが下落する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は79円台後半、ユーロドルは1.25ドル台前半となっている。
本日は、米国市場がメモリアルデーで休場となることや、注目される取引材料が乏しいことなどから、動きづらいとの声がある。本日のドル円の市場の予想レンジとしては79.30−79.80円となっている。
商品:NY原油続伸
25日のNY原油先物取引は、イラン核開発をめぐる国際協議で進展がみられなかったことなどを背景に買いが優勢となった。ただ、為替市場でドル高・ユーロ安が進行したことが相場の重しとなり、上値は限定的となった。中心限月の7月限の終値は、前営業日比0.20ドル高の1バレル90.86ドルで引けた。
NY金先物取引では、米大手先物取引所CMEグループが金の証拠金を10%引き下げると発表したことや、ポジション調整で買い戻しが入ったことなどを受けて、買いが優勢となり、中心限月の6月限の終値は、前営業日比11.40ドル高の1オンス1,568.90ドルで引けた。