株:NYダウ続落
1日の米株式市場は、5月米雇用統計で失業率が8.2%、非農業部門雇用者数が+6.9万人増にとどまったことや、5月ISM製造業景気指数53.5といずれも市場予想を下回ったことを受けて、ほぼ全面安の展開となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比274.88ドル安の12,118.57ドルで引けた。
本日の東京市場では、欧米株式市場が下落しており、株式市場にとってマイナス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が8,255円となっており、株式市場の予想レンジは、8,200円−8,350円となっている。
為替:ドルが下落
1日の外国為替市場では、米雇用統計が予想以上に悪い内容となり、FRBによる追加金融緩和観測が高まったことなどを受けて、ドルが下落する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は78円近辺、ユーロドルは1.24ドル台前半となっている。
なお、前週末にドル円が77円台に突入した際に、日本当局が円高抑制に向けて介入を行ったとのうわさがあるなど、日銀・政府の円売り介入への警戒感が強まっており、注意する必要がある。本日のドル円の市場の予想レンジとしては77.80−78.50円となっている。
商品:NY原油続落
1日のNY原油先物取引は、米雇用統計が市場予想を下回ったことや、中国の5月製造業購買担当者景況感指数が低下したことなどが嫌気され、大幅続落となった。中心限月の7月限の終値は、前営業日比3.30ドル安の1バレル83.23ドルで引けた。
一方、NY金先物取引では、米雇用統計が市場予想を下回ったことを受けて、米国の追加金融緩和観測が高まったことに加えて、テクニカル要因からの買いも入り、1,600ドル台の大台を回復して引けた。中心限月の8月限の終値は、前営業日比57.90ドル高の1オンス1,622.
10ドルで引けた。