2012年1月6日のマーケット予想

株:NYダウ反落
5日の米株式市場は、12月ADP全米雇用報告が+32.5万人、週間新規失業保険申請件数が37.2万件と市場予想を上回る良好な内容となる一方、フランスの長期国債入札がいまひとつの結果となり、来週に予定されているスペインやイタリアの国債入札にたいする警戒感が広がるなど、強弱材料が交錯する中で、ほぼ横ばいで引けた。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比2.72ドル安の12,415.70ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が小動きとなっていることや、シカゴ先物市場の日経平均先物が8,490円と、前日の日経平均の終値と同水準であることから、動きづらいとの声がある。株式市場の予想レンジとしては8,450円−8,550円となっている。

為替:ユーロが下落
5日の外国為替市場では、フランスが実施した長期国債の入札は、利回りが前回入札時から若干上昇するなど、いまひとつの結果となったことを受けて、来週行われるスペインとイタリアの国債入札に対する警戒感が強まり、ユーロが下落する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は77円台前半、ユーロドルは1.27ドル台後半となっている。
本日は、米12月雇用統計(予想:失業率8.7%、非農業部門雇用者数+15.0万人)に注目が集まっている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては76.50−77.70円となっている。

商品:NY原油反落
5日のNY原油先物取引は、EIAの週間在庫統計で、原油在庫が前週比220万バレル増、ガソリン在庫が250万バレル増となるなど、市場予想以上の積み増しとなったことに加えて、為替市場でドル高・ユーロ安が進行したことなどが嫌気され、反落となった。中心限月の2月限の終値は、前営業日比1.41ドル安の1バレル101.81ドルで引けた。
一方、NY金先物取引では、イラン情勢をめぐる地政学的リスクが高まる中で、有事の金買いが膨らんだことや、ヘッジファンドなどによるテクニカルな買いも入り、4日続伸となった。中心限月の2月限の終値は、前営業日比7.40ドル高の1オンス1,620.10ドルで引けた。