2012年6月14日のマーケット予想

株:NYダウ反落
13日の米株式市場は、5月米小売売上高が前月比-0.2%となり、個人消費減速への警戒感が高まったことや、週末のギリシャ議会の再選挙など欧州情勢の先行き不透明感などを背景に売りが優勢となり、反落して引けた。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比77.42ドル安の12,496.38ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が下落しており、株式市場にとってマイナス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が8,530円となっており、株式市場の予想レンジは、8,450円−8,600円となっている。

為替:ユーロが上昇
13日の外国為替市場では、米経済指標が悪い内容となったことを受けて、ドルが下落し、ユーロが上昇する展開となった。ただ、スペインの10年国債利回りが高止まりするなど、依然として欧州圏の債務問題に対する警戒感が強まる中で、ユーロの上昇は限定的となった。NY終値ベースで、ドル円は79円台前半、ユーロドルは1.25ドル台半ばとなっている。
本日は、米5月消費者物価指数(予想:前月比-0.1%)、週間新規失業保険申請件数(予想:37.7万人)などの経済指標の発表が予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては79.20−79.80円となっている。

商品:NY原油反落
13日のNY原油先物取引は、EIAの週間在庫統計で、原油在庫が前週比20万バレル減、ガソリン在庫が170万バレル減となったことなどを好感し、上昇する場面もあったものの、米経済指標が弱い内容だったことや、14日のOPEC総会で原油生産目標が引き上げられるとの観測が悪材料となり、反落して引けた。中心限月の7月限の終値は、前営業日比0.70 ル安の1バレル82.62ドルで引けた。
NY金先物取引では米経済指標が弱い内容となり、追加金融緩和への期待感が高まったことや、根強い欧州債務問題への懸念などを背景に買いが優勢となり、4日続伸となった。中心限月の8月限の終値は、前営業日比5.60ドル高の1オンス1,619.40ドルで引けた。