株:NYダウ続落
22日の米株式市場は、パソコン大手デルの5-7月期決算が減収減益となったことや、米7月中古住宅販売件数が447万戸と市場予想を下回ったことなどが嫌気され、下落して始まった。しかし、午後に公表されたFOMC議事録で、米経済が大幅に改善しない限りFRBが「かなり早期に」追加緩和を行うとの姿勢を示したことを受けて、米国の追加金融緩和への期待感が強まり、値を戻す展開となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比30.82ドル安の13,172.76ドルで引けた。
本日の東京市場では、欧米株式市場が下落したことや、為替市場で、ドル安円高が進行しており、株式市場にとってマイナス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が9,075円となっており、株式市場の予想レンジは、9,000円−9,150円となっている。
為替:ドルが下落
22日の外国為替市場では、FOMC議事録の公表を受けて、米国の追加金融緩和への期待感が高まり、ドルが下落する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は78円台半ば、ユーロドルは1.25ドル台前半となっている。
本日は、8月ユーロ圏製造業購買担当者景気指数(予想:44.2)、7月米新築住宅販売件数(予想:36.5万件)などの経済指標の発表が予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては78.20−78.80円となっている。
商品:NY原油続伸
22日のNY原油先物取引は、EIAの週間在庫統計で、原油在庫が前週比540万バレルと大幅な取り崩しとなったことや、為替市場でドル安・ユーロ高が進行したことなどを好感し、続伸して引けた。中心限月の9月限の終値は、前営業日比0.42ドル高の1バレル97.26ドルで引けた。
NY金先物取引では、前日の急騰の反動から利益確定の売りが強まり、6日ぶりに反落して引けた。中心限月の12月限の終値は、前営業日比2.40ドル安の1オンス1,640.50ドルで引けた。ただ、引け後に公表されたFOMC議事録を受けて、追加金融緩和観測が強まり、時間外取引では、1,650ドルを超える水準となっている。